我楽多屋で買った    モノ・マガジン

Powered by Six Apart

« 2015年11月 | メイン | 2016年1月 »

2015年12月

2015年12月 5日 (土)

RTSⅡ

Dscf0317_1280x960

今年の春に京セラが、「CONTAX」ブランドのカメラなどのアフターサービスを完全に終了させました。実はそうなる前から、カメラボディはマイナス傾向に捉えられることが多かったですよね。

何故って、1975年から始まった「CONTAX」ブランドの一眼レフボディのラインナップほとんどが、電子シャッター搭載機で壊れたら既に簡単には直らないレッテルを貼られていましたから~。

まぁ、もともとが中古市場と言えばマニア寄りな人が多いわけで、「シャッターは機械式がいい」、「電池が無くても動くのがいい~」的なマーケットだったりもするわけです。

実際、フィルムカメラ好きな人たちは今でも、平気で40年も50年も前のカメラで遊んでいるわけで、我々中古カメラ屋だってそういうカメラを取り扱っているのですから。

いや、逆を言えば、電池を使わずに動く機械式シャッターのカメラは寿命が長いんですよね。壊れにくいし、壊れても直しやすい。

まぁ、散々に言ってしまった電子シャッター機ですけど、画像のCONTAX RTSⅡ(外観はⅠ型とほぼ同じ)は、ポルシェデザインと言われています。

そう言われてみると、シンプルでイイ感じです。故障を気にせず長く使えたらいいのになぁ。

 

*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)、買取名人について語るブログ「日々買取名人学」(https://camera-kaukau.lekumo.biz/dailymeijin/)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。

2015年12月 4日 (金)

KURIBAYASHI(栗林)

Dscf0311_1280x960

これ以前も話題にしたような気がするんですけど、、、見つからないので~初めてなのかも....

今となっては、「ペトリ」というメーカー名を知らない人も多いであろうに、「栗林写真工業」と言ったら、さらに知らない人が多いでしょう。

1907年、国内のカメラメーカーとしては小西六(現コニカミノルタ)に次いで2番目に創業したメーカーが「栗林写真工業(当時は栗林製作所)」なのです。その後、社名は微妙に変化させながら、1962年に「ペトリカメラ」と社名変更をするのです。

残念ながら、1977年に会社は無くなってしまいますが、その後も数年間は労働組合によって「ペトリ工業」という名称で存続はします。

また、戦前は製造メーカーに徹していたようで、販売に際して「栗林」のネームは露出せずに、販売店によって、「ファーストカメラ」や「スピードフレックス」「ミクニカメラ」などと名乗っていました。

戦後になって、「カロロン」や「ペトリ」などのカメラ名とともに、栗林の社名も露出されるようになります。

前置きが長くなりましたが、今日はその「栗林」名を露出させ出した頃のカメラに付いていた、このマークに注目したいだけなんです。

Dscf0313_960x1280

1952年発売の「カロロンRF」。一番上の画像でスプリングの襷(タスキ)部分に刻印されている「KURIBAYASHI」の文字の上にある、山のような林のようなイラストです。ちょっとかわいくないですか!?

あぁ、レンズにも赤インクで、山のような林のような栗林マーク!?記されてますね。

Dscf0315_1280x960

貼り革に押印されている「KARORON」の文字も独特。

Dscf0314_1280x960

 
*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)、買取名人について語るブログ「日々買取名人学」(https://camera-kaukau.lekumo.biz/dailymeijin/)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。

2015年12月 3日 (木)

Ecru(エクリュー)

Dscf0304_1280x960

このカメラ「Ecru(エクリュ―)」が、オリンパスから登場したのは1991年でした。

私 二代目がこの業界に入る数年前のことです。限定販売で販売期間も短かったので、正直なところ当時、世間にどういう反応をされていたのか知りません。

数年後くらいに中古市場に出てくると、それなりにいい値段が付いていたのは覚えていますが、なにぶん中身はほとんど何も自由の利かない全自動簡単カメラですから、マニア受けする~ってカメラではないんですよね。。。

同時期にオリンパスが発売して、その金属チックなデザインからマニア受けした「O・product(オープロダクト)」とはちょっと異質。実際、どういう層に受け入れらていたのでしょうか?

「エクリュー」ってのは、フランス語で「生成り」の意だそうです。

オリンパスさん曰く、「地のまま晒していない布のような自然な生活を知的に送るための道具として愛用してほしい」という願いを込めたコンセプトカメラだったそうです。

レンズキャップを装着した状態や、背面はこんな感じです。

Dscf0308_1280x960_2

Dscf0307_1280x960

 

*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)、買取名人について語るブログ「日々買取名人学」(https://camera-kaukau.lekumo.biz/dailymeijin/)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。

2015年12月 2日 (水)

南禅寺

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋とも定休日となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。

*****************

二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、今週も京都。いや、正確には「先々週撮ったもの行ったとこ」です。

京都へ行くきっかけは祇園のライカストアでしたが、京都へ行ったら一番行きたかったのは「南禅寺」。境内に架かる水路閣(水道橋)を見たかったのです。

12235080_1005343226174679_775688434

たまたま紅葉の時期と重なってしまい人手の多さに疲れましたが、幸い雨降りだったので少しはマシだったのかもしれません。。。

12227813_1005875199454815_875001229

2015年12月 1日 (火)

修理屋さん目線!?

Img_9330

10ヶ月ほど前にこのブログで取り上げたタナックの使用説明書

そこに「距離計の調整方法」が書かれていることについて昨日、ある修理屋さんと話題になりました。

わたし的には、こういう調整を使用者側にさせるようなことは色々なトラブルの原因になるから、今じゃ有り得ないことだよなぁ~という見方をしていたのですが、、、

その修理屋さんが程なく、ふと発したのは「それだけよく壊れる(ズレる)んじゃないんですか!?」と。

たしかに~そうなのかも~!

つい最近までレンジファインダー機を製造していた国産メーカーのカメラでも、ここはズレやすい部分であったようですし、昭和30年前後の中小メーカーのものであれば余計にそうかもしれません。

それをいちいち修理扱いしていたら、物流も未熟な時期ですから修理に出す方も大変、たくさん集まれば直す方も大変。それなら、大らかな時代~取扱いに慣れた(慣れたつもり)の人なら自分でやってくれませんか!?的な意味合いなのかもしれませんね。。。

Img_9326_1280x960

 

*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)、買取名人について語るブログ「日々買取名人学」(https://camera-kaukau.lekumo.biz/dailymeijin/)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。