電子スチルビデオカメラ
1988年にキヤノンから発売された「RC-250 Q-PIC(きゅーぴっく)」です。
*このリンク先の下の方に少し記述あり→http://web.canon.jp/Camera-muse/history/canon_story/1987_1991/1987_1991.html
初期のデジタルカメラと認識している人も多いかと思いますが、これは電子スチルビデオカメラという種別のカメラ。「デジタルカメラのルーツ」という表現が適切なようです。
と、偉そうに書き込んでいますが、私も表面上しか理解していません。
電子スチルビデオカメラというのは、撮像素子から得た撮影画像を電気信号に変換し、それをアナログ記録するシステムのことだそうで、画像に一緒に写っている、2インチビデオフロッピーディスクに記録しています。
それに対して今のデジタルカメラは、同じように撮像素子から得た撮影画像を電気信号に変換して、デジタルデータとして記録しています。
さらに今回、私が学んだ点を以下に記しておきます。
当時、業界で規格統一が行われていて、それが「スチルビデオカメラ」という規格。この「ビデオ」という語に動画的な意味は無いそうで、当時は「静止した映像」というコンセプトだったらしい。
この規格が普及しなかった要因にはいろいろあるようですが、一番は「画質が低かった…」ってことみたいです。
あと、「撮影画像を見るためにはテレビに接続する必要があった」。って、これは面倒ですよねぇ。
また、当時は一般家庭にパソコンがまだ普及していなかったので直接的原因ではないかもしれませんが、データはアナログ記録されているため、パソコンへの取り込みにはアナログビデオからの取り込みと同じようにビデオキャプチャボードが必要になったりしたそうです。
しかし、カメラ史の中ではポイントになる一つのシステムだったようです。
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