山のトーコー!?
「アルペンフレックス」というのは、昭和20年代にあった八陽光学製の二眼レフカメラのことです。
もともと、戦中に日本光学(現ニコン)の疎開工場だった塩尻工場が、戦後に独立して八陽光学になったのだそうです。
そのため、アルペンフレックスに付いているレンズ「ALPO」は、ニッコールと同じ素材が使われているとして話題にもなったカメラ。
しかしですね、、、ここにある個体。ビューレンズは「ALPO」が付いているのですが、テイクレンズは「TOKO」「Tokyo Opt,Co,」と記されていて、なんと東京光学(トプコン)製のレンズなんです。
ちょっと調べてみたところ、そういう情報は見当たらない。
当時、3枚玉のトーコー(TOKO)レンズは優秀とされていたそうなので、後から付けかえられたものなのか、、、不明です。
素材が同じであって、ニッコールではないので微妙ですが、海のニッコーではなくて、陸のトーコーを選択されたのかもしれません。。。
で、結局アルペンだから「山のトーコー」って名付けてしまうのはおふざけが過ぎますかね。
実は、この個体の型の特定も微妙でして、NKKシャッターを搭載しているので、多分「M S型」かと思われます。
それと、テイクレンズ周りのエプロン的なデザインが特徴的ですね。
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