我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2013年5月

2013年5月31日 (金)

渋谷が109なら、四谷は110だ

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昨日30日から、渋谷東急東横店で「世界の中古カメラフェア」が始まりました。

これに対抗して!?四谷荒木町の我が店では、トーキュー(109)に「1」を足した「110」フェア!?をしております!

あっ実際は、フェアなんて大袈裟なものじゃありません、そういうコーナーを設けただけです。

ボディ、レンズはありませんが、画像のようにペンタックスオート110のキャップ類を中心に大売出し!!いや、小売出しか。。。

珍しいモノは視度補正レンズとアイピースカバーでしょうか。また、25.5㎜のスカイライトとUVフィルター、30.5㎜のUVフィルターは
各10枚あります。枠に110と刻印されてますが、30.5㎜は他のレンズでも比較的よくあるサイズなので、使えますね。

合計で70点程あります。

これ、普段は「得?or特?」として時々ご案内している流れの企画です。「得」も「特」も「109」って語呂であることに今、気付きました。いやいや、今回はあくまで「110」です!(笑)

あと、誤解無きように付け加えておきます。「109」と表記しましたが「世界の中古カメラフェア」の会場は、東急東横店での開催であって、「イチマルキュー」でありません。それと、「四谷は110」と表記しましたが、四谷警察とは何ら関係ありませんので、ご注意ください。

 

*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)、買取名人について語るブログ「日々買取名人学」(https://camera-kaukau.lekumo.biz/dailymeijin/)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。

2013年5月30日 (木)

ノブっぽいレバー

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コンタフレックス スーパーの巻上げレバーの面白いデザイン処理に目が行きました。

この機種、フィルム巻上げは、指でつまんで回すノブ式ではなくて、指をかけて回すレバー式なんですが、上の画像のように見方によっては、レバーは取って付けた~みたいな感じがしないでもなく、巻上げ軸自体にはまるでノブ式のように、しっかりとローレット加工までされています。

ちょっと調べてみたところ、同じ型でもバリエーションがあるようだし、同時期のツァイスイコンの他のカメラを見てみても、巻上げがノブ式のもの、レバー式のもの、巻き戻しクランク側も含めてローレット加工があるモノないモノ・・・など多数存在するので、何とも言えません。

ただ、わたし的には、この個体に関してはボディデザインの左右対称を意識して、こんな処理をされている~と考えたいですね。

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2013年5月29日 (水)

水曜定休にあたって

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まず、本日29日(水)は営業していますよ。

先週からお知らせを始めました、アローカメラ&我楽多屋の毎週水曜定休日の件。2013年6月から実行いたしますので、改めてよろしくお願い申し上げます。

ちょっと長くなりますが、定休決定までの経緯を。

10数年前までは日曜定休でした。これをご存知の方は、もう長いお付き合いになりますね~。

それ以後は、年末年始とお盆を除いて、年中無休で営業して参りました。

日曜営業を開始して、それが定着化すると、やはり大多数の人がお休みの曜日ですから、普段はなかなか来店できなかったお客さんの数も増えました。これには、カメラが趣味の分野であることを再認識した感あり。お休みの日にゆっくり楽しみたいのだなぁ~と。

ただ、人間には休みも必要なわけで(笑)。

数年前に一度、定休日導入を考えたことがありました。その時、こんな印象的なことがありました。

あるお客さんに相談をしたら、「お客さんの為だと思って毎日営業してんでしょ!?それ大きな間違いだよ!!(笑) こっちにしてみると、我楽多屋に何か掘出しモノが入ってるんじゃないか!? じゃあ仕事の合間に寄ってみようか!?とか毎日気になって仕方ないんだよ。店が休みと分かってたら、その日はそういうこと考えないで済むんだから~」と。

しかし、この時は何曜日を休むか決めきれなかったり、その他の事情もあって、定休日導入は見送ったのでした。

そして、今年。再び検討開始。

都内のほかのカメラ屋さんのお休みをチェックしたら、無休のところ案外と多いんですよね。。。それはスタッフさんでシフト組めるようなお店だから。

あと、お休みがある場合は日曜日ってところが多い。でも、うちの場合、前述の理由から一度開けた日曜日には休みにくいなぁ~と。

で、昔は郊外店舗などでは水曜とか木曜に休みの写真屋さんが多かった~という情報もあって、それに倣って週中がいいのかな~と。ちょうど取引のある業者に水曜定休の業者があるので、水曜が第一候補に!

ただ、いきなり月に4回も休む勇気が正直なかったので、隔週で第1・3とか、第2・4とかに休む・・・。でもこの場合、月末月初に水曜日があたることもあるわけで~、じゃあ、第2・3かぁ~???

ここであるお客さんが、「隔週とかにしても、客側からすると、水曜日休み~って覚え方しちゃうから、毎週でも同じことだと思うよ!」と。たしかにそうかも!

また、休みを設けることにそれほど積極的でなかった買取名人も、「どうせなら毎週でいいんじゃないの!!」と発言。

で、発表させていただいたように、6月から水曜日を定休日とさせていただくことにしました。

お客さんの中には、「水曜日が来店しやすい~」という方もいらっしゃると思いますが、スミマセン。それは他の曜日にしても同じことで、、、お許しください。

今回、この発表に際して嬉しいこともたくさんありました。相談したお客さん、お知らせしたお客さんのほとんどの方に、好意的に受け入れられたこと。

田中長徳先生からはフェイスブック上で、いくつかコメントをいただきました。「休みがあると売り手も買い手も楽しみが増えます。水曜日休日大歓迎」、「人生にもビジネスにもテンポが必要」など。

水曜定休にしたら、木曜~火曜は今まで以上に頑張らないと~!です。

最後にひとつ、買取名人がアルバイトに「休みは疲れる…」とボソッとつぶやいたらしい。これは、「テンポが必要~」に相反している発想ですねぇ、、、私 二代目にはこの発言の真意がほぼ解析できていますが、ここでは言いません。。。

世界の中古カメラフェア

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気付けば~明日からですね!

渋谷で行なわれる、中古カメラ界一大イベントの一つ、「世界の中古カメラフェア」。

こんなノンビリと構えているくらいなので、うちの店は出店等するわけではありませんが、やはりお知らせをしないわけにはいきません。

  • 第16回「世界の中古カメラフェア」
  • 2013年5月30日(木)~6月4日(火)
  • 渋谷駅・東急東横店 西館8階 催物場
  • 10時~21時(最終日は17時閉場)
  • 主催:I.C.S.輸入カメラ協会

 

  • 6月1日(土)「サタデーサービス開催」
  • 5月31日(金)~6月4日(火)「買取りコーナー開設」(最終日は12時受付終了)

渋谷開催の利点は21時まで営業しているので、お忙しい方も足を運びやすい~とか言われますが、実はお店の方は大変らしいです(笑)。なかなか中古カメラ屋さんで普段21時まで営業しているところないですからね。。。

あと、初日以外は「買取りコーナー」が開設されるらしいですが、これに関しては、なるべく渋谷ではなくて四谷三丁目のアローカメラで是非ともご相談ください。よろしくお願い申し上げます。

2013年5月28日 (火)

Komaflex-S

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このカメラ、ご存知ない方も多いのでは…。

日本製のカメラですが輸出専用モデルだったので、まずお目にかかる機会が少ないのです。

そして、「Komaflex-S」という名称から、国内製と分かっても、どこで造ってたの?って感じになりますよね。

で、どこなのかというと「興和」。コルゲンコーワのコーワです。昔はカメラも造っていました。

「Kowa(コーワ)」を名乗ってくれれば、分かる人も増えるのでしょうけど、、、何故に「コマ(フレックス)」???

この名称の由来には諸説あるようですが、一番よく聞かれるのが、発売前の売り込み時なのか申請時なのかの時点で、「Kowa」を「Koma」と間違われたから~という説があるのです。確かに「w」を天地ひっくり返して「m」になっただけのことだし。。。

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ただ、ピントフードの上面にある赤丸マークにもしっかりと「Koma」って書いちゃってるんですよね。でも、レンズには「Kowa」とあるので、興和製で間違いありません。

「Komaflex-S」 : 1960年発売の対米輸出専用モデル。欧州向けには違うネームだったらしい。127フィルム使用のレンズシャッター式1眼レフカメラです。レンズは固定式で、前に付けるコンバージョンレンズが存在。「S」以外にモデルはなくて、シリーズとしてはこの1機種のみ。後から発売される「Kowa/SIX」を小さくしたようなデザイン。(一番上の画像:35㎜フィルムはサイズ見本として置いてあります。これが使用フィルムではありません。あと、この個体は張り革が純正品とは替えられています)

 

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2013年5月27日 (月)

街頭写真

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土曜日の朝イチ、常連Wさんが持って来てくれたこの4枚の古びた紙切れ。

最近購入した古本(昭和17年発行)の間に、この4枚が挟まっていたのだそうです。戦中のものと推測できる写真にまつわる非常に興味深い内容だったので、自分だけで見ているのは勿体ない~と、うちの店に持って来てくれたのです。

当日はちょうど「がらくた市」ということもあり、田中長徳先生トークショーの話題にもなりました。

さて、この紙切れは何なのか?というと。。。

かつて、街中には街頭写真家とか街頭写真屋と呼ばれるカメラマンが居て、街行く人を勝手に撮影し、その本人に写真を買ってもらう~という商売をしていたのです。

その際、街頭写真家がシャッターを切った被写体に、この紙切れを渡していたのです。

そこには、まず勝手に撮影した詫びが書かれ、「誠に失禮で御座居ますが只今御写眞をお撮りいたしました」

続いて、写真を買ってもらうための巧みなアピールがされているのです。「溌溂たる!あなたの今日のお姿を非常時局の御記念に!故郷の父母へ・・・戦地の友へ!」「意識しない瞬間のポーズを・・・・」

そして、欲しいと思った人が、後からこの紙を申込書として郵送すると、プリントが自宅に届くというシステムなのです。料金は手札サイズ3~4枚で1円、基本着払い。

今の時代では到底考えられないようなシステムというか、撮影行為。戦中・戦後には銀座など人の多い街に、こういう街頭写真家がいたそうです。

2013年5月26日 (日)

がらくた市 と 銀塩大学生

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昨日のがらくた市は天候に恵まれ~、というのは前日・前々日程暑くなく…という意味でも、いつものように無事に行なうことが出来ました。

長徳先生のトークショーは、先生持参の金色のレクタフレックスに始まり、イタリアのカメラ、リコーGR、中国のカメラ事情、これからの素振り事情などなど、様々な話題で盛り上がりました。

また、当日朝イチでご来店された常連Wさんにご提供いただいた、戦中の街頭写真の案内ビラでも楽しめました(この街頭写真については後日改めて話題にします)。

*上の長徳先生トークショー画像提供はA沢さん。

 

下の画像は、昨日がトークショー開催とは知らずに偶然訪れた大学生2人。トークショー参加後に、我楽多屋店内を銀塩カメラで撮影する~の図です。

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かたや「ペンタックス645」、かたや「キエフ」。このキエフは以前、我楽多屋でお買上げいただいたカメラです。

そういえば1週間ほど前にも、我楽多屋でボルシーB2をお買上げいただいた若者(使い方からご案内した)が、そのカメラで撮ったプリントを見せに来てくれました。そして、満足気に使ってくれているのが印象的でした。

中年層さん!?の素振りもいいけど、若者の銀塩意欲がこんなに盛んなことは嬉しい傾向ですね!

 

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2013年5月25日 (土)

Lマウントのニッコール

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戦後、多くの国内メーカーがコピーライカを製造したのに対して、ニコンのレンジファインダー機Sシリーズはコンタックス流れ~であったので、他の国産機と違って、レンズマウントはライカと同じスクリューマウントではありませんでした。

しかし、ニコンにもライカスクリューマウントのレンズが存在しています。

決して多くはないけども、全然お目に掛かれない超希少品というわけでもありません(焦点距離によりますが)。

そもそも何でニッコールにライカスクリューマウントがあるのかを、改め考えてみたところ、非常に疑問に感じました。

戦前のキヤノンに付いていたのはニッコールですから、レンズメーカー的なスタンスがあってもおかしくは有りません(戦後にもゼンザブロニカやプラウベルマキナにニッコール付きは存在します)。

ただ、自社でカメラを作り始めた頃、それがライカスクリューマウントではないのに、それと同時期に何で造ってたのか?ってなりますよね。

ご存知の方も多いと思いますが、ニッカのカメラには標準レンズとしてニッコールが付いていました。そして、当時の広告を見ると、交換レンズにもニッコールのラインナップが謳われています。「世界的に有名なニッコールレンズ」と。

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とある情報には、ニッコールのスクリューマウントは「ニッカの為に造られた~」とまで書かれていました。それを100%信用してよいのかどうか分からないのは、他では「主としてニッカ用」なんて書かれているから。。。実際はどうなんでしょうか?

画像のニッコールP 10.5cmF2.5。ロシア製フェドに付けちゃってますが、そもそもはニッカ用だったってことでいいんですかね!?と言ったって、こうやってライカスクリューマウントのカメラにはふつうに付いてしまいますからねぇ~。

2013年5月24日 (金)

ミニミニ ニコンF

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最近はカメラにもミニチュア(フィギュア)が流行り傾向にあって、ガチャガチャでシリーズ化されていたり、メーカーが新製品のプロモーションに使ったりしています。

しかし、今日紹介するのは、その小ささと精巧さでは群を抜いてるかと思います。

お客さんに見せていただいたこのニコンFのミニチュアは真鍮製。画像でも十分に精巧さが伝わるかと思いますが、どうです?

アイレベルファインダーとフォトミックファインダーの2種あって、バヨネット式のマウントでレンズが外れるようになっています。標準レンズ以外に交換用の200㎜と思われる望遠もあります。ボディ底面にあるネジを外すと、裏蓋とファインダーも外れるんだそうです。

これを所有されているお客さんは、新聞に載ってた記事を見て問い合わせて入手されたそうですが、ネット上には販売等の情報が提供されていません。

実体は、東京杉並区にある珊瑚模型店さんの店主自家製らしいのです。その店主さん80歳を超えているそうで、かつて欲しかったカメラのニコンFをミニチュアで造ってしまったのだそう。

ネット上には、その模型屋さんのお客さんが管理されているファンサイトがありました→http://www7b.biglobe.ne.jp/~sango-fansite/

 

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明日はがらくた市

5月25日(土)は第4土曜日なので、我楽多屋恒例の「がらくた市」です。

今月は通常スケジュールでの開催になります。

  • 午前10時     開店
  • 午後2時から   全品1割引サービス
  • 午後2時半から 田中長徳先生のトークショー(午後4時終了予定)
  • 午後7時     閉店

トークショーは2階我楽多屋店内にて、立ち聞き立ち話し状態の1時間半です。その間、店内でのお買い物は大変しづらくなりますのでご了承ください。

また、店内に2台あるエアコンのうち1台の調子が悪く、トークショー開催中は店内温度が少々上がってしまうかもしれませんので、各自水分補給などのご用意お願い申し上げます。

あとは、現時点でオールドレンズ遊び向けのちょっと良さげなレンズが数本ありますので、明日の午後まで残っていれば狙い目ですよ!