我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2013年3月12日 (火)

2段階お作法

Z1005

もう随分と前に変わり種カメラ~として取り上げている、ヤシカの「Rapide(ラピード)」。35㎜ハーフ判のカメラです。

このカメラ、露出計を内蔵しています。ただ、この時代には多いタイプの連動機能の無い露出計。

読み取った露出データをもとに、シャッタースピードや絞りを自分で設定しないといけません。

で、かつて話題にした時は気付かなかったのか、大して驚かなかったから忘れてしまったのか、、、今回、このカメラの撮影手順を考えてみたら、露出を計る時とシャッターを切る時のカメラの向きというか、構え方が違うことに気付いてしまいました。

だって、露出計の受光部はボディの上面にあって、レンズとは違う方向を向いてます。

Z997

まず、被写体に対して、このようにカメラを持って露出を計ります。確かに、露出計のメモリ(ライトバリュー式)も撮影者側から読み取りやすい向きに表示されています。

Z998

次に、読み取ったライトバリューに見合ったシャッタースピード、絞りに設定します。この時の操作系の数字も撮影者から読み取りやすい向きに表示されています。

Z1003

そして、カメラをこう持ち変えてシャッターを切るわけです。あっ、必要に応じてピントも合わせてください(目測式)。距離の表示はこう構えた時に見やすい向きになっています。

というわけで、露出を計る時と写真を撮る時の構えが違うので、お作法的に2段階なのです。

 

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