我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2012年10月 3日 (水)

刃物付きカメラ

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このカメラ、ジャンク箱に埋もれていたら当然に、いや、1台きりでそこにあってもそのまんまスルーしてしまうであろう、今の時代、一番悲しい境遇のプラスチック製コンパクトカメラ。

でも、この「フジカDL-100」は、不思議な機能を持っているのです。

まず、裏蓋の開く仕組みが、一目瞭然、不思議な開き方をします。側面を軸に扉を開くような一般的な仕組みではなくて、上方(ファインダー窓下あたり)を軸に気持ち上に開く感じ。

そして、その隙間に滑り込ませるようにしてフィルムを装填するのです。この隙間に滑り込ませるようなシステムは、「DIL(ドロップインローディング)」といって、これ以降(1983年~)のフジのコンパクトカメラにはほとんど採用されています。

レンズの良さからマニア受けもいい「カルディアミニ ティアラ」も、この「DIL」を採用しています。

冒頭に書いた「不思議な機能」は、裏蓋の開き方でも、フィルムの装填方法でもありません。

このカメラ、裏蓋とボディに刃があって、フィルムが長すぎた場合に裏蓋を閉めることで、余分なフィルムを切り落としてしまう機能があるのです。なので、「ギロチンカメラ」なんてあだ名もあるそうですが。。。

当時の取説(兄弟機種のDL-20)を見ると以下のような感じ。

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しかし、長過ぎたら、少しパトローネに戻してから装填すればいいんじゃないかとも思うんだけど、、、そこは一般向けカメラ、余計な不安要素を取り除いてカメラを使ってもらおう~という考えなんでしょうか。。。