ライカ定価表
「ライツ ライカカメラ及び付属品定価表 満州国 昭和十三年四月版」と印刷されています。
中を見ると、「ライカカメラⅢ型 標準鏡玉「エルマア」1:3.5 F=5cm附」が510円、「ライカカメラⅢ型 高速鏡玉「ズマアル」1:2 F=5cm附」が650円。
それって、当時はどれ程の価値だったのか?と、参考になる数値を探したところ。昭和15年の大卒銀行員初任給が70円だったそうなので、現在の初任給を20万円とすれば、約2857倍!!
650円×2857=1,857,050円。これは!これは!たいそうな金額!!
ライカで家が一軒買えたってのも、迷信じゃないようです。当時の土地や建物の値段まで調べてませんが~。
この定価表、他にもフードは「日除け」と称されていて、標準鏡玉用が4円50銭也。
前述の通り、レンズは「鏡玉」と表記。単体の値段は、標準鏡玉「エルマア」が135円、高速鏡玉「クセノン」は476円。レンズ名は「ヘクトオル」「エルマア」「ズマアル」「クセノン」「タムバアル」「テリヰト」と記されてます。
フイルターは、10~20円くらいが相場だったようです。
「速写鞄」と称する速写ケースは、「ライカに標準鏡玉を附したるもの用」で24円30銭。
定価表の中に、いくつか赤線が引かれていました。多分、当時の持ち主が購入を検討していたか、購入したモノなんでしょう。しかし、当時、ライカを買えた人ってのは、そうとうなお金持ちだったであろうことが、この定価表を見て再認識出来ました。