我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2012年2月

2012年2月29日 (水)

VIDOM

F365
カメラやレンズなどの元箱というと、四角い直方体や立方体のものがほとんど。

しかし、これは「円柱形」。

私の中では、海苔とかお茶はこういう形の缶に入っているイメージがありますが、これはライカのビューファインダー「VIDOM(ビドム)」が入っていました。

外装の赤も特徴的ですが、これは古いライカ製品では定番とも言えます。

ビドムは画角を変えられるユニバーサルファインダー、35mm~135mmに対応していてパララックス補正も可。しかし、このタイプは逆像式であるのと、変倍式ではないので望遠側にするほど視野が小さくなってみずらく、実用する人には敬遠されがち。あと、この個体はクモリ気味。。。

で、先日、元箱だけ欲しいって人がいらっしゃいました。そう言われるのも納得出来る魅力的な元箱です。

とても業務連絡、、、

とてもピンポイントな業務連絡です。

先週末、田中長徳先生の写真集「WIEN MONOCHROME 70's」の件でお電話いただいたO様、うかがっていた電話番号に誤りがあってご連絡が出来なくなってしまいました。私 二代目のミスと思われます、申し訳ありません。

このブログをご覧になりましたら、お手数ですが今一度お電話いただけますようお願い申し上げます。

2012年2月28日 (火)

カビったニッコール

F352
先日の腐ったニコン…が呼んだのか!?先週はニコン製品の買取りが多かったような気がします。

例えば、デジイチのD3000やD3100があったかと思えば、25日(土)には、マニア好みのニコンF、F2のアイレベルファインダー付などが入ったりしました。

でも、これらは普通にキレイな状態だったので、ネタとしてはスルーしてしまった私。品物自体もアローカメラから、すぐに業者に転売されています。

そこへ翌日の26日(日)、腐ったニコンがカビったニコンを呼んでしまったようで、そのカビさ加減に反応してしまった私。

先月、ロッコールのカビで見事にレンズ中心部に発生したカビを紹介しましたが、今回は「まぁ~見事にカビを拡げちまった系」ニッコールです。後ろ寄りのレンズ全面に菌糸が網羅されてる感じです。これで撮ると、どんな風に撮れるのか?ちょっと興味あります。

冒頭の画像、もしかしてインパクトあり過ぎたかもしれないので、最後に立派なニコンキャップで締めときます。52mm径の富士山マーク入りのフロントキャップです。

N204

2012年2月27日 (月)

フジノンにアクチナフード

N192
何度か話題にしている「ACTINA(アクチナ)」ブランド。

かつて、ライカの輸入代理店だったシュミット商会が、高価で入手しにくいライカアクセサリーの代用品を「アクチナ」ブランドで製造販売していたのです。

画像の中のフードと同じモノをかつて長徳先生も話題にされていましたが、純正品に負けないレベルのいい造りだったりするんですね!

これはズミクロン用に作られたフードなんだけど、全くのコピーではなくてオリジナルデザイン。微妙にアールのついた段差など、イイ仕上げなんです。

それをフジX10に付けてみたわけですが、実際には広角側ではケラれます。

このX10、フィルター径がちょっと変なサイズ(40.3mm)で困ったりしましたが、一応は40mmが使えるので解決。でも、気を付けないと、なんかの拍子に緩んで外れてしまいそうになることが何度かありました。

ただし、フードについては、これのように、かぶせ式であれば、多少のサイズは融通が利くので、39mmや40mmや40.5mm用が使えるんです!

2012年2月26日 (日)

昨日のがらくた市

Garaichi
昨日のがらくた市は銀座松屋の中古カメラ市とバッティングしたので、普段のお客さんの流れとはちょっと違う感じでした。昼過ぎにお客さんが集中。午前中は銀座~という人と、夕方から銀座~という人がいらっしゃった結果でしょう。

それから、朝はかなり雨がシッカリ降っていて夕方までには上がる~くらいの予報だったので心配していたのだけど、見事!昼には雨が上がり、またまた、雨の少ない第4土曜日の東京四谷地方を証明出来ました。

ただ、がらくた市向けの品物が少なかったか、、、それとも、銀座でお金を使ってしまったか、、、売れ行き的にはちょっと淋しかったかな。。。

でも、長徳先生のトークショーは新しい面々のご参加もあって、いつものように盛り上がりました。GスペラーズのS井さんともお初にお目にかかることが出来ました。

長徳先生が今日買ったモノから双眼鏡の話や、好評発売中の「屋根裏プラハ」の話などなど、進行中の革ケースプロジェクトも出来上がった試作品を見ながら話が出来る段階になりました。

*上の画像はスミマセンが、12月末のトークショーの時のもの(画像提供T撃さん)。。。昨日は撮りそびれてしまったので。

2012年2月25日 (土)

VALOO

N191
趣味の世界はどんな分野でもそうなんでしょうが、カメラ趣味の奥の深さも結構なものです。

そして、その中で更にメーカー別や年代別などにマニアさんがいらっしゃるわけで、どちらかというと知識が広く浅くになりがちな我々業者には、太刀打ち出来ないことも珍しくありません。

そんなわけで、これから紹介するアクセサリーについても、当然のように知っている人も多いかと思います。でも、私自身が案外と最近まで正確に認識していなかったので話題にしたいと思います。

この物体、「VALOO」というライカのアクセサリーです。

私は何年も前からライカエルマー用のフードだと思っていました。通常のフードより、ちょっと重くて大袈裟だけど、それは特殊な効果のためと。決して間違った解釈ではないんですけどね。。。

で、その特殊な効果とは、「VALOO」を付けても絞りの調整がし易いってとこ。そう、エルマーはレンズの前面に絞りリングがあるので、フードを付けると絞りの操作が非常にしづらくなるのです。しかし、この「VALOO」は、絞りリングの突起に回転可能な溝を合わせて装着させることで、外から絞りリングを回せるようになっているのです。

が~、どうやら元々は、エルマーを引伸ばしレンズとして使った時とかに、絞りリングを回しやすくするためのアクセサリーなんだそう。

確かに、外観に記された絞り値の向きが、普通に撮影する時のことを考えれば逆向きに記されてるし。

そうは言っても、フードとしても使用可!というスタンスなので、フードという認識が間違っているわけではありません。ただ、数か月前まで私は、引き伸ばし用途を知らなかった~という告白でした。

2012年2月24日 (金)

右手だろうが左手だろうが

N179
私が以前から気になっている、内蔵ストロボがシャッターボタンのある右手側に存在するコンパクトカメラの件。実際、使いづらいでしょ!?と以前に話題にしたことがあります

そしたら、身内にオリンパス勤務の人がいるというお客さんが、「こんな返事をもらったよ!」と知らせてくれました。

「指で発光部を覆ってしまうという事例は、発光部が左手側にあっても、かなりな確率であるんだそうです。」

そこで、店のアルバイトに何にも事情を伝えずにコンパクトカメラを構えさせたら、こんな感じでした。。。。。。

これはヒドい!!内蔵ストロボの発光部が全然見えてません。このカメラは向かって右側、アルバイトの左手側に発光部があるのに、左手人差し指でスッポリと覆ってしまっているのです。

それで気付いたのですが、シャッターボタンを操作しない分、何の迷いもなく!?ガバッとボディの肩の部分を左手左指で覆ってしまう人も多いのでしょう、きっと。また、近年のコンパクトカメラでは、左手でピント合わせたり、絞り動かしたりする必要がないので、レンズ周辺や底面あたりに左手を持っていく習慣がないんでしょう。

それで、オリンパスさんは試しに?発光部を右手側に置いてみたんでしょうね。

ただ、シャッターボタンや巻き上げ軸などが存在する右手側より、左手側に発光部を置く方が構造的にはスマートなため、ほとんどのカメラで左手側に発光部が存在するんだと思います。

また、ポップアップ式の内蔵ストロボについては、それが右手側に存在すれば、それこそシャッターボタン操作の邪魔以外の何ものでもなくなってしまいますから、やはり左手側に存在するんでしょう。

なんか、ようやく納得出来た感じです。お騒がせしました。

25日は「がらくた市」

明日25日土曜は月一回開催の「がらくた市」です(毎月第4土曜日開催)。

銀座松屋で行われている「世界の中古カメラ市」に負けないよう頑張らねば!というわけではなく、、、毎回そうなのですが(笑)、午後2時からは全品1割引きサービス!!

そして、午後2時半から田中長徳先生のトークショーを1階我楽多屋店内で行ないます。よって、4時頃までは店内でのお買い物がしづらくなりますので、ご了承の程お願いします。

2012年2月23日 (木)

間違い探し

N182
自転車のハンドル周辺を写した上の画像、どこかに間違いがあるのですが、お気付きでしょうか?

考えている人がいらっしゃるかもしれないので、ちょっと余談を。

本日23日から銀座松屋にて、I.C.S.輸入カメラ協会主催の「世界の中古カメラ市」が始まります(29日水曜日まで)。うちの店は出店等していませんが、中古カメラ界恒例の一大イベントのひとつですから、皆さんどうぞ足を運んでみてください。そして、25日土曜日は我楽多屋毎月恒例の「がらくた市」です。こちらもよろしくお願いします。

さて、話を戻して。画像内、グレーとブルーのツートン(色は分かりづらいかな…)で筒状の物体が、まるでライト(前照灯)のようにハンドル上に付いていますよね。これ、実はライトではなくて、露出計なのです!!

露出計をこんな所に付けている意味はまったくありません。見た目がライトに似た形状だったので、ただそれだけでのこと。

しかし、この露出計のデザイン、特異ですよね!?

Walz(ワルツ)製の「Snap METER」と言います。厳密にいつ頃のモノか特定出来ていないのですが、50年程前のモノでしょう。

当時の説明書には「世界で最初のスナップ専用露出計」と書かれていて、簡便な測定操作を謳っています。が、ここにあるのは壊れていて、実際に操作が出来ず。。。

現物を見る限り、本体後方に吊り金具があるので、そこに紐を通して首から提げたり出来るし。掌でイイ感じに握れるこの流線型ボディは、確かに持って使いやすいスナップ撮影向きと言えそうです。

N189
 

屋根裏プラハ 5%サービス!!

P1060183
先月末に発売された、田中長徳先生の新刊「屋根裏プラハ」(新潮社)が遅くなりましたが、我楽多屋にも入荷しました。

まだ購入されていない方、どうぞご来店ください。定価2000円+消費税なので、消費税分の5%はサービスしちゃいます!

また、今週末は「がらくた市」です。長徳先生のトークショーも予定していますので、そのタイミングでお買上げいただければ、サインをいただくことも可能かと思います。

よろしくお願いします!