幻の外爪
レンズメーカーとして有名なシグマ(SIGMA)ですが、カメラも造っています。
最近では、高級コンデジのDP1やDP2シリーズがマニアに注目されていたり、SD1などのデジイチもこだわりの高性能機が造られたりしています。
カメラはフィルム時代から地味に造り続けられていて、ここにあるフィルムAF一眼の「SA-7」もその1機種。
このボディのレンズマウントは「シグマSAマウント」と言って、デジイチになっても、継続されているマウントです。
ただ、このマウントには不思議な部分があって、一般的な内爪以外に、大口径レンズの開発を想定していたのか、外爪があるのです。しかし、シグマからこの外爪に対応したレンズは後にも先にも1本も発売されていません。
デジイチなっても継承されていた外爪付きのマウントですが、SD-14という機種からは、ついに無くなってしまいました。これは、もう外爪対応のレンズを造る意志が無くなった・・・と判断して良いのだと思います。
外爪と内爪を持つマウントは他にも少しあって、その中で一番ポピュラーなのは、キヤノン7・7Sではないかと思います。
内爪は39ミリのスクリューマウント(いわゆるライカLマウント)で、このマウントに対応したたくさんのレンズが装着可能。そして、外爪はキヤノン製の大口径レンズ50mmF0.95を装着するための専用マウントなのです。