我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2011年1月

2011年1月31日 (月)

マミヤU用のホルダー

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お客さんから「変なモノ発見」の知らせあり!ご覧のようなマミヤU専用のカメラホルダーです。

カメラ販売店用のディスプレイ台かと思ったのですが、ストラップ用の通し穴が左右にあるうえ、背面はベルトに引っ掛けられるようなクリップ状の形態にもなっています。それに、底面にはちゃんとネジがあって、三脚穴に固定できるようになってます。

こうなると、ディスプレイ用ではなく、ちゃんと持ち運びすることを前提に作られている感じ。

でも・・・、このホルダーにセットしたカメラを持ち歩く勇気は、私にはありません・・・。

これを見せていただいたお客さんは、うちの店に来る前に立ち寄ったフリーマーケットで救出(購入)されたそうです。

聞くと、ついつい思わず買ってしまったので、もしかしたら、こちらに進呈させていただくかも~と。その時はキレイに掃除して持って来ますとのことでしたが、うちにはこの画像があれば十分ですよ~。

検索していたら、画像の黄と青以外に赤もあるようでした。

 

千葉は一宮出身

昨日話題にした磯の香りがしたF2について、ちょっと続編です。

あのF2について、事前に私と買取名人の間では特に話題にすることもなく、私が勝手にブログにアップしていました。

すると、ブログを読んだ名人が、「磯の香りがしたっていうF2、あれは、千葉の一宮、海っぺりに住んでいるという人が売りに来たカメラだから~」と、私の所に言いに来ました。

いやいや、そうは言っても、潮風に吹きさらされて付いた匂いだとしたら、さすがにボディが錆まくっちゃってるでしょ!?

さて、真相は如何に・・・?(笑)

2011年1月30日 (日)

磯野香なF2

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アローカメラで買取らせていただいた中にあったニコンF2。全体的な程度・状態から、我楽多屋で販売する用になりました。

で、簡単な清掃や動作チェックをしていると、なんだか海のような匂いが漂ってきました。カメラに顔を寄せて、レンズマウント部分からカメラ内部の匂いを嗅いでみたら、発生源はここ!

決して、水没したカメラとかいうことではありません。錆なんかは見当たりませんから。多分、保管されていた押入れか物置きか、タンスの中にあった、防虫剤だか乾燥剤だかの匂いが変質したのか、何かと混じったのか、、、分析すると、そんな感じなんですが、、、

「海みたいな匂い、磯の香りがする!」と言いながら、私が匂いを嗅いでいる様を見て、店のアルバイトが波の音が聞こえますか?というので、今度は耳を当ててみると、まさか「ザァ~っ」という音は聞こえませんでしたが、何故か「カタカタカタカタ・・・」と音がしていました。ストラップの吊り環がユサユサと揺れていた為なんですがね、、、

カビの匂いがするカメラは時々遭遇しますが、磯の香りがするカメラは珍しいかと~。しかし、その匂いをお届け出来ないのが残念。

2011年1月29日 (土)

中判カメラのメモホルダー

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カメラのメモホルダーについては、ずいぶんと前に話題にしたことがあります。その一番の利用法は、装填したフィルムが何であるかの憶えとしてでした。

実際、メモホルダーのサイズがフィルムパッケージの前面とほぼ同じ大きさなので、フィルム名や感度、枚数が記されたパッケージを切り抜いて、挟み込めばとても都合がいいわけです。

ちなみに、過去のメモホルダーねたは、その1その2その3とありました。

そのメモホルダー、中判カメラにも付いているものがあります。上の参考画像は、昨日も話題にさせていただいたHさんのブロニカEC。中央手前の「6×6」と書かれている上の四角い部分がメモホルダー。

フィルムマガジンが取り外せて、途中交換も可能な中判カメラだからこそ、マガジンごとにメモホルダーの必要性が高くなるわけです。

ただ、最近、フジフィルムのブローニーフィルムは、そのほとんどが5本パックなどのセット売りになってしまって、単品売りされていないのです。そうすると、パッケージの前面を切り抜いて~という方法が出来ないのでは?と、急に不安になってしまいました。

もしそうなら、メモホルダーの存在意義が無くなってしまうではないか!?と。

居ても立ってもいられなくなり、フィルムを買いに走りました。5本パックのパッケージを見て、う~ん、これでは切り抜くべき所がない・・・。半ベソかきながら、フタを開けてみると!心配無用でした。

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さすが、フジフィルムさん!箱のベロというんでしょうか、、、画像で見ていただければ分かると思います。その部分に、フィルムタイプ、感度等を記してあり、それが、メモホルダーサイズ。ここを切り取ればいいのですね!

2011年1月28日 (金)

打ち方よーい!

P340 

最近、ブロニカECを入手されたHさん。EC用のアクセサリーが何かないか~?と我楽多屋にご来店いただきました。

フードなどを探された後に、「これに使えるモノ、他に何かないですかね?」と質問されたので、「これは~?」とL字型のグリップをご案内しました。

私も、それがEC用なのかどうか確信は無かったのですが、現物をご持参いただいているのだから合わせてみましょう!ということに。

L字グリップと、ボディの底面を見て、「あぁ、これは間違いないな」と確信に近付きながら~、現物合わせすると、バッチリと合体!!

おめでとうございます!という感じで、Hさんは値札も確認せずに、「これいただきます!」と。後からレジスターの表示を見て、「あぁ、オークションで見たのより安い」とご満足いただけた様子。

合体したその様は、かなりな迫力があり、何か兵器のような趣も。。。ボディが少し上を向くような出で立ちは、砲台が空を見上げているようで、「打ち方よ~い(用意)!」とでも言いたくなってしまいました。

2011年1月27日 (木)

濃い~フィルム派

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先月末のことですが、ある昼下がりに男女二人で訪れたお客さん。ヒョンなことをきっかけに、持参カメラを次々と見せてくれました。

お二人で計4台、それもかなりマニアックな内容。

こういうカメラにフィルムを装填して、地道にフィルムを消費している人たちがいらっしゃることが、私たち中古カメラ屋にとっては、非常に心強い。

昨日も、最近フィルムカメラに凝りだした~という方がいらっしゃいましたし、少し前に常連Sさんから聞いたお話では、現像料の安い業者に本数をまとめて送って作業してもらうことで、フィルムの消費量が復活した~とのこと。

その反面、今月初め頃にウェブ上で、フジフィルムが2012年でフィルム製造をやめる~!?なんて、話題がまるで事実のように語られていました。「何じゃそりゃ~」と思いながらも、そういう噂が流れること自体が淋しい。

で、そのF社の知人に「そんな噂が流れてますよ~」と話したところ、「そんなわけないでしょ。笑ってしまうし、呆れてしまうし、腹立たしい・・・」と、その噂を一蹴してくれました。

2011年1月26日 (水)

ペンタの30mm

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「SMC PENTAX 30mmF2.8」。非常に珍しいレンズで、非常に珍しい焦点距離です。

そういえば、ペンタックスには珍しい焦点距離のレンズが数種存在します。MF時代に120mmや150mm、そして、この30mm。AFになってからも31mm、43mm、77mmなんてのがあります。

さて、この30mm。下には28mm、上には35mmという一般的な焦点距離が存在します。どういう使い方をするのか、また、わざわざ造ってしまった経緯も不明ですが、今となっては、その珍しさだけで使ってしまいそうなレンズです。

さて、ペンタックスのデジイチにマニュアルレンズを装着した際、手ぶれ補正機能を使用する為には、焦点距離を液晶画面で設定しなければなりません。「ところで、30mmなんてあるのか?」と、K-xで確認してみたところ、ちゃんとありました!

さすが!ペンタックス!旧ユーザーを大切にする伝統がありますからね。

2011年1月25日 (火)

フィルム圧板

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フィルム圧板とは、ふつう、カメラの裏ぶたに付いていて、フィルムの平面性を保つためのフィルム押さえの板のこと。

私は今まで特に気にしたことの無い部品だったのですが、お客さんに指摘されて気になり出しました。

フィルム圧板のほとんどは、金属製なのだけど、ごく稀にガラス製の圧板があるのだそうです。ガラス製のメリットは圧板の平面性を高められること。

有名なのは、ライカM3。当初はガラス製の圧板が使われていたものの、ガラス製は静電気が発生しやすく、特に乾燥した環境で高速なフィルム巻上をすると、発光してフィルムに感光してしまったりするそう。で、M3は途中から、フィルム圧板が金属製に変更されているのです。

国産のカメラでも、こだわってガラス圧板を採用していたのがオリンパス。オリンパス35やオリンパスワイドには、ガラス製の圧板が存在します。

ガラスの表面には水玉状のごく僅かな突起が付けられていますが、これは、フィルムの吸着を防ぐ為だそうで、特に高温多湿な環境で貼り付きやすいらしい。

ちなみに、上の画像の左がガラス製、右が金属製。どちらもオリンパスワイドなので、M3と同じく、途中で仕様が変更されたのでしょう。

見ていただくと分かりますが、ガラス製の方が蛍光灯の写り込みが美しいですね。撮影には無関係なことですが、こんなところで、一部品の美しさに魅かれちゃったりします。

2011年1月24日 (月)

ペトリファンへ

ペトリ一眼レフのペトリマウント、そのレンズリアキャップの代用品情報です。

ただ、こういう情報の取り扱いには気を付けないといけないことも多々あります。例えば、代用品となるモノ自体が決して数の多いものでなかったり、それが本来と違う目的で利用されることで何らかの弊害なんかがあったりすることもあるので。。。

でも、今回の情報はペトリのリアキャップを必要としている人の数に対して、代用とされるモノの数の方がきっと圧倒的に溢れていると判断しました。。。

いよいよ、その代用品のお披露目です~。

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シグマのキヤノンEFマウント用リアキャップで上の画像のタイプが、いい塩梅にペトリのレンズにパカッと被さるのです。これが、キヤノン純正のEFマウントリアキャップではダメなんです。

そうは言っても、もともとがバヨネット形状のマウント。回してカチッと閉められる~という風に、そこまでバッチリではありません。単純に被せるだけですが、とりあえずは簡単に外れたりズレたりすることはなさそう。

これはあくまでも一情報です。トラブルなどが発生した場合の責任等は負えませんので、各自の責任でお願いいたします。ご了承ください。

そして、ペトリファンの目の保養にまずは、とびきり程度の良いペトリ35とペトリRF。

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そして、ペトリV6ブラックと、レンズセット。

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どれも、お客さんに見せびらかされたものなので、どんなに急いで我楽多屋にご来店いただいても、現品はご覧になれませんので悪しからず…。

 

2011年1月23日 (日)

お探しの引き蓋

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半年ほど前に、我楽多屋でブロニカS2を販売しました。アローカメラで買取った後、通常なら業者に転売する系の品物ではあったのですが、買取りをした直後にタイミング良く、S2に関心をもったお客さんがいらっしゃった為です。

ただ、そのブロニカS2にはマガジンの引き蓋が無かったのです。それでも、そのお客さんは「フィルムを途中交換することもないし、いや、、、すぐに使うか分からないし、とりあえず、買って行きます~」とのことで、お買上げいただきました。

そして先日のこと、ボディやレンズは無く、ブロニカS2のマガジンだけが入り、それを我楽多屋で値を付けて並べました。

以前にS2をお買上げいただいたお客さんは、週に何度か来店される方なので、マガジンを並べてから程なくご来店された時に、「マガジンもセットになっちゃうけど、あの時、無かった引き蓋が入りましたよ!」と言うと。

お客さんは「ありがとう!買います買います!」と。

で、お会計を済まされて帰り際に、「あ~、一つ楽しみが無くなっちゃったけどね(笑)」とお客さん。

聞くと、探す楽しみも面白味のひとつであるため、探していたモノが見つかるのは当然嬉しいけど、それによって、楽しみが一つ減ってしまう・・・というのです。

でも、こういうお客さんはまた次に探すモノをちゃんと作っていただけるので、私たちも安心ではあるのですがね(笑)。

 

解説しますと~、引き蓋とは上の画像に写っている、金属製の薄い板状のモノ。フィルムを装填した状態でマガジンを切り離した時に遮光の役目をします。そして、ブロニカS2は引き蓋が無いとマガジンの取り外しが出来ません。差した引き蓋をさらに押し込むことで、ボディとマガジンを切り離します。また、引き蓋を差した状態でないと、空シャッターが切れません。ただ、フィルムの交換はマガジンをボディに付けたままでも可能で、フィルムを入れればシャッターは切れるので(当たり前か…)、引き蓋が無くても撮影することは可能。