我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2010年4月

2010年4月22日 (木)

有効期限

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ご承知のようにフィルムには「有効期限」があります。適切な保存をしていれば、その期限内は変色変質の不安がないという目安です。

国産フィルムの有効期限の表示方法は、多分、すべて「2012.8」という体裁で表記されているかと思います。この場合、2012年8月が有効期限であることを示しています。

ところが、海外の製品の場合には表記方法が違う場合があります。上の画像はチョコレートのパッケージ裏面です。
日本語表記のシールが貼られている右横にある表示を見て、エッ!!と思ってしまいました。

「07/07/09」「30/07/10」と表示されています。2007年7月9日に製造して、2030年7月10日が賞味期限!?えらい長持ちするチョコレートだな!!と。

すぐに、年月日を後ろから表記しているのに気付いて、2009年7月7日製造、2010年7月30日賞味期限と理解しましたが~。それでも、製造日と有効期限の日にち部分の微妙なズレが何?って思いません?賞味期限はちょうど1年じゃなくて、1年23日なんですよ。

話が大きく飛んでしまいましたが、締めくくりは、さらに話が飛んで、SDカードなどデジタルデータの記録媒体のこと。あれらに保存したデータって、放置すると消え失せてしまう可能性があることが、科学的に論ぜられることをご存知ですか?

また何かの機会に話題にしたいと思いますが、有効期限が無いと決め込んで安心するのも危険らしいですよ。

2010年4月21日 (水)

馬券より防湿庫

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先週の土曜日のこと。お客さんが我楽多屋に入ってくるなり、手に商品などお買い上げされるモノを持っていないのに、レジカウンターに1万円札を出されました。

一瞬「?」と思ったところ、「これで、外にある防湿庫買います!」と言われたので、その状況に納得。

続いてお客さんが、「これから馬券を買いに行こうと思って、持って来た1万円なんだけど~」と言われたので、「キレイな防湿庫だし、ある時に買っておいた方がいいですよ。それに、馬券と違って増えることはないけど、防湿庫は絶対に消えて無くなることはないですから!」と、私は笑いながら切り返しました。

そのお客さんはトラックの運転手さんで、うちの店の近辺をルートで通過する時に、よく寄っていただいている方。大きなトラックなので防湿庫の持ち帰りも全く問題なく、即、お持ち帰りいただけました。

すると、翌日の日曜日もご来店されたので、「今日のレースはどうですか?」と聞くと、「迷うとこだね。それより、確実なモノがあればと思って、今日も先にこちらに来ましたよ!」とお客さん。

たしかに!こんな我楽多屋の使い方もあるんですね(笑)。

都心には新宿、銀座、後楽園、浅草、渋谷など、JRAの馬券売り場が多数ありますが、山手線のほぼ中心部に位置する四谷(三丁目)にうちの店はあります。馬券売り場へ行く前に立ち寄るのに便利です(笑)。

2010年4月20日 (火)

ハッセルに上手く合うフード

HASSELBLAD 1000F

常連のBさんから。久々のメールです。

 

本日購入させていただいたフードは、昨日購入したHASSELBLAD 1000Fに見事にマッチして気に入りました。

それにしても、ネジのピッチも通常のmmサイズでは合わずに困っていたところでしたが、お店の常連の方のアドバイスと我楽多屋さんのフード在庫の見事な連携でぴったりのフードを瞬時に見つけることが出来て本当に助かりました。!!

写真は、2年前に1000Fを都内で探していた時に偶然出会って購入したブロニカDとのツーショットです。今回購入した1000Fは、2年越しにやっと出会えた程度のよい1台でした。

2台とも、撮影のたびに金属製精密機械としての心地よい操作感を与えてくれます。これから2台のビンテージ ハッセルとブロニカを味わいながら使いたいと思います。

 

メールの文中にもあるように、最近購入されたハッセルブラッド1000Fに付いているテッサー用のフード探しに悩んでいらっしゃったBさんですが、私が適当なアドバイスを出来ずにいました。店内にいらっしゃった同じく常連Mさんが、見事なアドバイスでフォローしてくれたわけです。

あぁ、かたじけない…と思っていたのですが、今度はBさんがメールで見事なフォローをしてくれました。「我楽多屋さんのフード在庫の見事な連携で…」と、うちの店のことも立ててくれています。

お客さんに助けられてばかりの一件です。

さて、どのフードが上手く使えるのかというと、国内C社のずいぶん前のフードです。横にある小さなノブで押さえつけて留めるタイプのカブセ式フード。これのフィルター径58ミリに対応するモノのカブセ部分を回して外すと、外したフード側がテッサーの前にちょうどねじ込んでいけるのです。本来は外して、そこにシリーズフィルターを落し込むのですが、、、

2010年4月19日 (月)

第21回 得?or 特?

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初めて見ました!このボディカラー!!

幼い頃に鉄道に少々関心のあった私には、常磐線を走るエメラルドグリーン一色の103系を連想してしまいました。。。歳がバレるな。

そうそう、最近の若い子に「黄色い電車」とか「みどり色の電車」とか言っても話が通じないことがあって、ジェネレーションギャップを感じます。国電時代、黄色い(カナリア色)電車といえば、中央・総武線各駅停車、みどり色(ウグイス色)の電車といえば山手線で通じたのですが・・・。

この「コニカ C35 AF3」、コンパクトAF機としては初期の頃のいわゆる「ジャスピンコニカ」ですが、どうやら輸出モデルのようです。なぜなら、出どころがお隣り韓国の首都ソウルのカメラ店がチラホラと存在する、とある洞(町)だから。

だいぶ前にどこかの月刊誌で紹介していましたが、ついでなので簡単に説明しておきましょう(といっても、人からの受け売りですが)。ソウル市内にはカメラ店街が大きなもので3ヶ所あります。一番有名なのは、南大門市場のソウル駅寄り。ずいぶん減ったものの中古カメラを扱っているお店は、ざっと30軒弱。その次は、礼智洞、黄鶴洞。しかし、こちらも再開発での移転や、デジタル化の影響で、年々姿を変えているそう。

さて、本題に戻って、「C35 AF3」について少し調べたところ、このモデルは輸出モデルで間違いなさそう。国内向けにはデート機能が付いた「AF3D」が存在していましたが、外観は黒ボディに黒の貼り革がされ、普通の佇まいでした。

ちなみに、国内では、「コニカ C35 EF3」というモデルに、このAF3に似たカラーバージョンがあり、黒・白・赤・黄・金・青・紺と7色もバリエーションがありました。

この珍しい!?「コニカ C35 AF3 グリーン」は、得?or特?企画第21回目。毎度のように我楽多屋ご来店早い者勝ちで、お値段は8,000円!状態はまずまずキレイです!

田中美好ソプラノリサイタル

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先月のがらくた市トークショーで、田中長徳先生が案内されていた先生の奥様のリサイタル。その招待チケットがうちの店に届いています。

「トークショー常連の皆様及び、アローカメラ&我楽多屋のお客様に!」という田中ご夫妻からのご厚意です。ありがとうございます。

  • 田中美好ソプラノリサイタル
  • 2010年4月24日(土) 14:00開演
  • 津田ホール/JR千駄ヶ谷駅前

第4土曜日午後2時~なので、うちのがらくた市と見事にバッティングしてしまうのですが、「行ってみたい!」という方は、1階我楽多屋にチケットを置いてますので、スタッフにお声掛けください。先着で差し上げます。

数に限りがありますことと、うちのお客様以外の方はご遠慮いただきたい点、ご了承ください。

2010年4月18日 (日)

SAMSUNG FX-4

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実に迫力あるユニークなデザインのコンパクトカメラです。

韓国はSAMSUNG(サムスン)製のFX-4という機種。以前紹介したコニカの「AiBORG(アイボーグ)」に匹敵するそのインパクトは、コンパクトカメラの部類であるのに、とても存在感のあるデザイン。簡単にいえばデカい!また、よく分からないくらいに多機能そうなところ。

ボディ上面に「DESIGN BY F·A·PORSCHE」とプリントされているので、同じくこれも以前紹介した「ローライ35 QZ」と同様にポルシェデザインの韓国製。

このカメラについて、ちょっと探してみましたが、詳細はあまり分かりませんでしたので、ボディ上面の液晶パネルを見ながら、いくつか機能を推測してみました。

フラッシュの発光モードや、撮影モード、フォーカスモード、連写や多重露光などフィルム送りモードなどの操作が可能なようです。

その中で私が一番関心を持ったのが、マニュアルフォーカスモード。「+」と「-」ボタンを操作することによって、撮影距離が0.6m~199mまで、0.1m刻みで液晶パネルに表示されるのです。だからといって、ファインダーが二重像一致式の距離計連動ではないので、まったくの目測なわけで、ちょっとビックリ!!例えば、43.5mなんて設定も可能なのです。

そんな詳細に設定出来ても、そんなに遠くの被写体までの距離を読みきれないですよね~。

2010年4月17日 (土)

ライカZ2X

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以前「赤丸」と称して話題にしたライカのマーク。このカメラには、ブルーメタリック地のボディに赤丸が付けられています。その青と赤の対象が、なんとも鮮烈です。

画像でその質感が伝わっているかどうか微妙ですが、このコンパクトライカのボディはプラスティック製。本来のボディカラーはシルバーなのですが、このブルーカラーは「カメラのキタムラ」のオリジナルバージョンらしいです。

この「ライカZ2X」は1997年の発売で、当時の定価は43,000円。レンズはバリオエルマー35-70ミリなんてのが付いてますが、どうやら日本製のOEM生産品。

この手のモノを真のライカと考えるかどうか・・・?は、各人の判断に委ねますが、偽物ではないので、ライカはライカです。

さらに、この「Z2X」をライカらしくしていないバージョンが存在しています。なんと!「Z2Xまる子」モデル!!チビまる子ちゃんのイラストがボディ向かって右下に入ってます。うちの店でも過去に見たことがあるのですが、なんと限定たった500台だったことを今知って、ビックリです。

2010年4月16日 (金)

T*

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これはハッセルブラッドの「T*レンズ群」というタイトルの小さなパンフレットを開いたところです。

さすがにカメラ屋ですから、その読み方知っていますが~、こうやって改めて「Tスターとよびます」なんてのを見せられると、「あぁ、そうですか!」と、うなずいてしまいました。

1935年、ツァイス社はレンズに反射防止コーティングを施し、その技術は「光学技術の分野における今世紀最大の進歩の一つ」と言われるほどもので、特許をも取っています。

その後、さらなる、多膜層反射防止コーティングが導入され、それに「Tスターマルチコーティング」と命名されました。

そのそれぞれのコーティング技術については、説明書きを読みましたが、恥ずかしながら人に教えられる程に詳しくは理解出来なかったので、割愛させてください。。。彩度が高く、明部と暗部も像のディティールがはっきりし、明部が暗部ににじむようなこともない・・・要は素晴らしい描写が可能になっている技術だそうです。

2010年4月15日 (木)

リコー999用

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リコー999は1960年に発売されたカメラです。

ずいぶんと角ばったゴツいデザインは、当時の宣伝コピーによれば、
「高級車のデザインで世界的に有名なアメリカのホッジマン・バーク社でデザインした豪華なスタイル!これまでのカメラに見られないユニークなデザインです」だそうです。

実際、国内発売されていますが、アメリカ輸出がメインだったようで、ある雑誌には「日本製とは思えない大柄なデザイン」とまで書かれていました。当時、国内でどれほど売れたのか分かりませんが、現存する数はかなり少なく、カメラ自体がかなりなレアモノの部類と言えます。

そして、このカメラ、ビハインドレンズシャッターを備えて、レンズ交換が出来るのも特徴。

標準の50ミリに加えて、広角の35ミリと望遠の100ミリがラインナップされていました。で、マニアが喜びそうですが、そのレンズすべて富岡光学製だそうです。

先日、そのリコー999用の広角レンズと望遠レンズが元箱・革ケース付きで入って来たのです!これらのレンズ、ボディよりもさらにレアモノと言えるでしょう。しかし、ボディが無いので使いようが・・・。どなたかボディをお持ちの方、いかがですか?

2010年4月14日 (水)

海を渡った「四谷快談」

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先々週のブログで遙々香港からご来店いただいたお客さんの話をしました。実はその時、買取名人は、自分がブローカーをしていた頃(←四谷快談にも書いてます)に付き合いのあった香港のカメラ屋さんと、その香港からのお客さんが顔見知りであることを知って、「野田康司のカメラ四谷快談」を届けてもらうことをお願いしていたのです。

先日、香港に戻られたお客さんからメールが画像付きで届きました。それが、上の画像。

お店の画像は、その香港のカメラ屋さん「新富山撮影機材公司」さん。「数年前に旧ハイアットホテル裏のラック・ロードから、ティム・サ・チョイ イーストのシャングリラホテルの隣に移った新店舗」だそうです。(香港に行ったこのとない私にはチンプンカンプンです・・・)

香港に辿り着いた「四谷快談」に並んだライカM4-2は、先日のブログ画像でお客さんの肩から提げられていたものです。確実にお届けいただいた立派な証拠写真です。

画像をよーく見ると、店先のショーウインドウには、ビッシリと箱とともにいろいろなカメラが陳列されています。ライカ、ローライ、リンホフ、ニコン、キヤノン、ペンタックス、コンタックス、フォクトレンダーなど。また、店内のカウンターの中にはライカがギッシリと並んでいます。

さすがに日本を抜けだした「四谷快談」は、これが第1号でしょうね。今後、第2号があるかどうかは微妙なので、歴史的な記念カットかもしれません。