キヤノンRC-701
大きめな一眼レフボディにレンズ交換式のこのカメラ。その名称は「キヤノンRC-701」、分類は「電子スチルビデオカメラ」。系譜的には現在のデジタルカメラの祖先と言ってよいカメラです。
CCDなどの撮像素子を利用して撮影画像を電気信号に変えて、即時に記録できる点は今のデジタルカメラと同様ですが、その電気信号をフロッピーなどの磁気媒体にアナログ記録する点が大きな違い。ちなみに、今のデジタルカメラは半導体メモリーにデジタル記録している。
電子スチルビデオカメラとしては、1981年にソニーが「マビカ」という試作機を発表したものの発売には至らなかったので、このRC-701が世界で初めて市販された電子スチルビデオカメラとなります。当時の価格はボディのみで390,000円、システム一式揃えると5,000,000円近くになったそうなので、報道・業務用として使用されたのがほとんど。
現在、システムとして利用するのは難しいでしょうし、あえてそれをしようという人も少ないと思いますが、今、我楽多屋で目の前にして思うのは、このレンズを何かに使えないのだろうか・・・?ってこと。まるで、NFDレンズのような外観のレンズをボディから外してみると、そのマウントはまったくの専用マウントでした。
こうなると、保存用、観賞用としての生き方が使命になってしまうのでしょうか!?しかし、歴史的にみればそれでも十分な価値のあるカメラかもしれませんね。
キヤノンRC-701→http://web.canon.jp/Camera-muse/camera/dcc/data/1986-2000/1986_rc701.html?categ=crn&page=1986-2000