我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2009年11月

2009年11月22日 (日)

中藤毅彦写真展「サハリン」

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昨日、写真家中藤毅彦さんの写真展に行って来ました。新宿のコニカミノルタプラザです。

私は中藤さんのことを、勝手に四谷系銀塩組の同士とさせていただいており、昨年、ブログ用に取材もさせていただきました。先日お知らせした日芸の学生H君の個展も、中藤さん運営の「ギャラリー ニエプス」で開催予定です。

さて、今回の写真展は北海道最北端の稚内から、わずか50キロにある島サハリン(旧樺太)で撮影されたもの。作者コメントに、サハリンはかつては日本、今はロシアの領土であるにも関わらず、東欧に近い空気がある・・・と書かれていました。中藤さん独特のハイコントラストなモノクロ作品が約60点展示されています。

ご本人に直接うかがってみたところ、撮影機材は雑誌などでも時々紹介されている、コンタックスG2ブラックとのことでした。

  • 中藤毅彦写真展「САХАЛИН-サハリン-」
  • 2009年11月21日(土)~30日(月)
  • コニカミノルタプラザ・ギャラリーC
  • 10:30~19:00(最終日は15:00まで)
  • 無休・入場無料
  • http://konicaminolta.jp/plaza/

2009年11月21日 (土)

ラバーフード200円

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「今日はこれのフードを探しに来ました!」と常連のQさんが取り出したレンズはロシアのインダスター。

フィルター径は何ミリでしたっけ?と計ってみると35.5ミリ。このサイズのねじ込み式フードを見かけた記憶は最近では、ちょっとない・・・。

で、カブセ式の36ミリが合うんじゃないか?と思って、当てがってみましたが、無理。。。

気長に探しますので、、、と言いながら、Qさんがラバーフードのカゴをご覧になっていましたが、そこにはないだろうな。。。と思っていました。

ところが、しばらくして「これ合いませんかね?」とQさんがカウンターまで持って来られたのは、珍しい小径のラバーフード。装着してみると、スルスルとネジ込まれていきました!

失礼しました!特にフードやフィルターなど細かく数が多いものになると、在庫全部把握できていません。。。

しかし、風邪ひき後でマスクをしながら、ご来店された甲斐があったものです。「いや、何か呼ばれるものを感じて・・・」とおっしゃられていました。

ところで、このM42マウントのインダスター専用フードって有るんでしょうか?

2009年11月20日 (金)

カメラ雑誌12月号発売日

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本日20日はカメラ雑誌各誌の発売日、各誌ともペンデジE-P2と、リコーの新種デジカメGXRの紹介記事が目立っている感じです。

しかし今回、私が気になったのは日本カメラの「僕らワンテンカメラ熱中世代」という記事。フジフィルムが先だって9月に製造をやめてしまった110フィルム。そのフィルムを使う110カメラのことを5ページで特集しています。

フィルム製造終了の知らせは淋しい情報ですが、トイカメラ方面ではまだカメラ自体が売られていますし、それ系のお店ではフィルムもまだ並んでいます。

110カメラのバリエーションやウンチクは、せっかく日本カメラさんが特集を組んでいるので、そちらをご覧いただくとして、私も最近まで知らなかった、、、110フィルム衰退の理由の一つを暴露してしまおうかと思います。

とある筋から聞いた話なのですが、「110フィルムはカメラ装填時にフィルムの平面性を保つのが難しかった。」それが、いやそれも、衰退の原因の一つらしいですよ。

下の画像は我楽多屋の天井にオブジェとして吊るしてある中にあった、110カメラの変わりどころ。赤いコカコーラの缶型カメラと、タイヤ型カメラです。

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2009年11月19日 (木)

carenar三兄弟

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ここに並んでいますレンズ3本。「MEDE IN JAPAN」と刻印されていますが、その名は「carenar」といいまして、日本国内ではあまり聞いたことがありません。レンズマウントはM42、遊び甲斐のあるマウントです。

「carenar」は、アメリカにある(あった?)会社で、カメラやレンズ、映写機などを自社製造せずに、外注製造して販売を行なっていた会社のようです。以前、このブログでも「MADE IN KOREA」の「carenar」を紹介したことがありました。

また、あきらかにこれはペトリ製だろう!という「carenar」ネームの付いたカメラをお客さんに見せていただいたこともありました(下の画像参照)。

情報としては、それまでなのですが、、、こうやって、広角・標準・望遠と3本が揃うことも珍しいですし、接写リングも3個セットで揃っており、それを「carenar三兄弟」って言ってみたかっただけ・・・と突っ込まれても反抗のしようがありません。

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ひと通り、上記本日のブログを書け終えた後に、また出て来ました!「carenar三兄弟」!今度はクローズアップレンズの3個セット。いやいや、参りました(笑)。

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第7回 特?or 得?

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一眼レフのレンズの前に付ける超望遠コンバージョンレンズ。3本ありまして、装着用のリングが49mm付きと52mm付きと55mm付きがあります。

「SKYVIEW ZOOM SCOPE  8×20×50 400m/m-1000m/m」と本体に表記されていますが、性能の程はよく分かりません。ちなみに、一眼レフに取り付けてファインダーを覗いた雰囲気は、かなり暗くて厳しい~感じ。ピント合わせも近くは難しいので、天気の良い日に遠景を撮ったりするのが順当な使い方かと。

まぁ、デジイチに付けてのお遊び用には面白いかもしれません。

特?or得?価格は、1本1,500円。

この企画のお約束通り、我楽多屋来店早い者勝ちです。最初の1名にはキャップと、単眼鏡として使用する際の接眼リングを付けちゃいます。

2009年11月18日 (水)

ライカとペイントマーカー

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使い込まれたM型ライカと思いきや、ブラック塗装が剥げて真鍮の地が出ているわけではないそうです、、、金色のペイントマーカーで、あたかも塗装が剥げたように塗っているだけなのです。

実は、ずいぶん前にもエプソンRD-1を同様に塗装したモノを紹介したことがありました。それと同じ方の仕業です。

懲りずに(笑)M型ライカまでやってしまったわけです。ライカファンに怒られてしまいそうだけど、、、と言いながら話すお客さんの犯行動機を伺っていて、その経緯が非常に興味深かったので。

購入してから約1年経ったという、ライカM2の後塗りブラック。比較的頻繁に持ち出しているのに、塗りが良いのか?塗装が擦れて真鍮が出てくる気配がないのだそう。

これでは、かえって使いにくいのだという。いつまでもマッサラな佇まいのM2は、手に馴染む感じがしないし、バッグに入れる時もついつい丁寧にしまってしまうのだという。

でも、ライカにペイントマーカーは、さすがに良心が咎めたそうですが、黒塗りライカの塗装の剥げ具合を、雑誌などを参考に研究したそうです。どこらへんがどんな具合に剥げてくるのか。

で、完成したのが画像のライカM2。

不思議なことに、これで、持ち歩く時の気持ちが変わったそうです。手に馴染んだ感じがし、バッグに入れる時も持ち歩く時も、細かいことを気にせずにラフに扱えるようになったのだそう。

しかし、そうやって使うと、ペイントマーカーの擦れも活発なようで、案外、すぐにマッサラなブッラクボディに戻ってしまうそうです。

ちなみに、画像では分かりずらいですが、セルフタイマー部分の剥げ具合などは、微妙にボカシ処理がされていたりします。また、フードの前面部分が銀色になっているのも銀色のペイントマーカーによるもの。フードは材質がアルミなので塗装が剥げたら銀なのです。


 

2009年11月17日 (火)

コンツールファインダー

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ファインダーの一種である「コンツールファインダー」をご存知ですか?

日本カメラ社発行の写真用語事典によると「対物側に細いスリットだけがあるファインダーで、使うときは片目でこのファインダーを覗き、もう一方の目で被写体をじかに見る。そうすると大脳内で両者が重なり合って、あたかもフレームが空中に浮いているかのように見え、撮影範囲を知ることが出来る。生理ファインダーと呼ぶこともある。」とあります。

一番身近なのは、リコフレックスなどの二眼レフに採用されてるものでしょう。二眼レフの中には、ウエストレベルファインダーをパタパタと開いた後に、上から覗くのではなく、手前側から覗けるコンツールファインダーを併設している機種があります。

実は私、このコンツールファインダーがイマイチ苦手なのです。

覗いた感覚は知っている人でないと分からないと思いますが、、、事典の解説にあるように「大脳内で・・・」なんて言われると、余計に緊張して上手く見えなくなったりします。

ただ、上手く見えた時は(苦手でなければ上手く見えて普通なのですが)、「おう!」と思うくらいです。なぜなら、片目をつぶって開いた方の目でコンツールファインダーを覗いた先に見えるのは「上の画像」の状態なのですから~。

ちなみに、上の画像は昨日も話題にしたカロワイドの専用外付けコンツールファインダーをデジカメのレンズで覗いて撮ったものです。このファインダーもレアものです。

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2009年11月16日 (月)

カロワイドのフード

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タイトル通り、画像のフードが「カロワイド」のフードです。

何が魅力って、世界中には各種相当数のフードが氾濫していますが、楕円形をしていること自体がかなり珍しい!そして、カロワイド自体がレアなカメラであるうえに、それ専用のフードなんてかなりレアなのです。

カメラ初心者やフードに思い入れのない人には何てことのないフードにしか見えないでしょうが、今後は見方を改めてください(笑)。

金属製の楕円形でネジで固定するカブセ式。径は34ミリ、側面には「KALLO-W」と刻印されています。今ここにあるのは専用革ケースまで付いています!!

カメラ屋がカメラ趣味のコレクターになってしまい、「これは勿体ないから売らない!」なんてことを言い出したらおしまいです。カメラマニアの為にならないし、お客さんにも怒られてしまうので、そういうことはしません。

でも、こういうレアなモノがうちの店を経由して必要としている人の元へ旅していく。それに携われたということで十分に満足です。

カロワイド/興服産業が製造し、販売はコルゲンコーワの興和。発売は1955年。1年前に発売されていたオリンパスワイドのライバル機として存在していた。

 

2009年11月15日 (日)

学研フレックス・コンテスト

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何度か話題にしてきました学研発行の「大人の化学マガジン」ふろく、35ミリ二眼レフカメラ「学研フレックス」。このカメラで撮影した写真のコンテストは、本家学研さんが企画していてウェブ上でアナウンスもされています→http://otonanokagaku.netを参照。

これに対抗するわけじゃありませんが、このカメラのオリジナルカスタマイズコンテストをやってみようと思います。

基本的にルールはありません。学研フレックスをベースにこんな塗装してみた!とか、フード付けてみた!とか、実はレンズを変えてます!とか。

東京四谷のうちの店に皆さんの作品を集めて比較して~というのは大変なので、写真選考形式にします。なので、実際は見た目重視がポイントになるかとも思います。

応募方法は、以下の3つの方法のどれかでお願いします。

  1. 作品の画像をメールで送付。宛先はarrow.noda@nifty.com
  2. 作品の画像をプリントして、我楽多屋に持参。プリントサイズはハガキサイズ以下。
  3. 作品を我楽多屋に持参。

*各方法とも、カスタマイズポイントの一言コメントと、応募者のお名前・連絡先を添えてください。

応募期間は今月いっぱい、11月30日(月)締め切りで。

2009年11月14日 (土)

お名前は?

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入荷したカメラの整理をしていて気付きました。この手の記名方法を見たのは初めてだと思います。

最近ではカメラに名前や住所を記入する人は少ないようですが、40~50年前くらいに使われていたカメラには比較的よく見かけます。カメラが高級品の時代で、今ほど物騒な世の中じゃなかった証拠でしょうか。。。

パターンとしては、カメラのケースに名前や住所が書かれているのが一番多いかと思います。続いて、カメラバッグやレンズケース、フィルターケースなど、日本人の場合、欧米のようにカメラボディに直接、キリなどで引っ掻いて書いてしまうことは少ないみたいです。

今回見つけたのはカメラのネックストラップに糸で名前を縫っているパターン。有名写真家さんなどに、サインを書きこんでもらったストラップ~というのは見たことがありますが、このように地味に縫っているのは初めて見ました。