我楽多屋で買った    モノ・マガジン

Powered by Six Apart

« 呼ばれた中判 | メイン | がらくた市 »

2009年4月23日 (木)

プラボディーのブラック塗装

金属ボディーのブラック塗装カメラには、マニア受けする機種が多数あります。それはプロ使用を意識させるものだったり、さらにはブラックボディーを使い込んだプロ機材の多くが、ところどころ塗装が剥げて、真鍮の地金が見えていたりするところに、魅力を感じたりするからでしょうか。

田中長徳先生も最近のブログでこんなことを書かれています。以下、一部抜粋します。

「このカメラを買うときには、高倍率のルーペを持参して、ほんの一箇所だけペイントがはげているところを仔細に観察して、地金が真鍮であることを確認した。実につまらないことに気を使っているわけだが、それはそれでブラックニコンの楽しみなのだ。」

2009423

ここに(上の画像)大変使い込まれたペンタックスMEスーパーのブラックボディーがあります。ブラックの塗装が剥げて真鍮色が見えていい味が出ています。。。しかし、良く見てください。その真鍮色がさらに剥げて白い地が見えている部分があります!?

そう、ペンタックスMEスーパーは金属ボディーではありません。プラスチックボディーだから地金が真鍮のはずはないのです。

じゃあ、どういうことか・・・?というと、白いプラスチック地に何らかの塗装をした上に、ブラック塗装を施しているのです。

それは何ゆえに?

  1. ブラック塗装が剥げた際に、あたかも金属ボディーのように見せるため?
  2. ブラック塗装のノリをよくする為に、プラスチックの上に一度金属塗装をしている?
  3. 電子部品への外部からのノイズを防ぐ為にプラスチックボディーに金属コートをしている?

と、いくつかの理由を考えてみましたが、、、

1案は、あくまでも見栄の為だけ。

2案も、見栄えの良さを重視の結果ですが、MEスーパーが製造されていた時代の塗装技術の問題も加味しないといけません、、、まぁ、現在のプラボディーのカメラは地がブラックですし。

3案は、某ルートから仕入れた事実に基づいた推測であります。MEスーパーとは別のメーカーさんの話ですが、発売前の試験中、街中に氾濫する弱電波がノイズになって、カメラを誤動作させることが判明して、プラボディーの内部を金属シートで隙間無く包むことで解消したらしい・・・のです。

MEスーパーの場合、どれが正解なのかは断定できませんが、冒頭のようなブラック塗装カメラへの思い入れがある場合は、プラスチックボディーなのに「地金の真鍮が見えてきた!?」と、なんだか嬉しいような話ですよね(笑)。また、オリンパスOM40のブラックボディも同じくブラック塗装の下に真鍮色の地が見えています(下の画像)。

2009423a