我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2008年12月26日 (金)

14,965日の長

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三脚はその伸縮式の脚で高さを調整する以外に、クランクをくるくる回すことで雲台(カメラを装着するところ)部分を上げ下げ出来るエレベーター機能を持ち合わせているものも多いです。

で、画像の三脚。かなり古い三脚です。入荷後の整理をしていた店のバイトに「これ何ですか?」と聞かれたのが、そのクランクの根本に付いてる「→・4・6・M」と刻印されているリング状のもの。言われてみれば、回転するリング状のものが付いているのを見た覚えはあるが、そこに、文字が刻印されていることは気にしていなかった。。。

ちょっと考えてみたが、答えが見つからない。さらに考えたが分からない。知らないと三脚として機能しないわけでもないので、考える時間の方が無駄~とまで口にしながらも、気になって仕方ない。高さに関係あるのだろう!と推測しても、「4」が4センチなのか、4ミリなのか、4インチなのか、どれも当てはまりそうにない。

で、5~6分後くらいでしょうか。高さは高さでもパララックスに関係するのか!と思いつき、「4」は「4×4」、「6」は「6×6」の二眼レフを使った時のパララックスの補正ではないか!とほぼ結論と思えるところに到達!

例えば6×6の二眼レフの場合、まず、ファインダーをのぞいてフレーミング等した状態で、エレベータークランクの根元のリングを「→」に合わせる。次に、くるくると「6」の位置までクランクを回せば、撮影用のテイクレンズが、もとのファインダー用のビューレンズの高さまで上昇し、パララックスを補正出来るのだろう!多分、間違いない!

ちょうどその時、買取名人が1階我楽多屋に入ってきました。名人も知らないだろうな・・・と思いながら、「これ、何か分かる?」と聞いてみた。やはり、即答は出来なかったものの、数十秒後に「パララックスの補正じゃないの?」と。

さすが、カメラ業界55年(55×365日=20,075日)の経験は伊達ではない!私などはまだまだ僅か5,110日(=14年×365日)。1日の長どころではなく、14,965日の長である。

しかし、「M」はいまだ不明。