我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2008年8月

2008年8月13日 (水)

本屋ではありませんが・・・

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カメラ・レンズの買取りをしいていると、一緒にカメラ・写真関係の書籍の買取り引き取りを依頼されることが時々あります。カメラのように査定するのは難しい部分もありますが、お客さんにとっても処分のしようがなく困っていたりするので、まとめて値を付けていただいてくることになります。

雑誌系の書籍は40~50年くらい前のものになれば別ですが、それ以降はなかなか市場性がありません。資料的要素の強い書籍の場合は比較的市場性があります。カメラ関係の書籍では朝日ソノラマの「カメラレビュー」は人気のある部類です。

日曜の晩に、カメラと一緒に書籍も買取りをしてきました。カメラレビュー別冊のクラシックカメラ専科が1~82号まで通しで揃っていて、カメラレビューも1~33号まで通しで揃っています。我楽多屋で「ばら売り」するのも良いかと思ったのですが、通しで揃っていると「まとめ買い」をしたい、する人もいるのではと考え、その旨の案内書きをして翌日月曜から並べてたら、即日、買い手がつきました!

カメラジャーナルの1~100号(薄手の時代)、101~124号(厚みが増してから)の全巻揃ったモノはまだ残っていますよ!(↓の画像)

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2008年8月12日 (火)

銘玉!?タクマー50ミリF1.4

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この1~2ヶ月の間にお客さんから得たネタですが、ペンタックスのM42スクリューマウントのタクマー50ミリF1.4の描写があなどれない!という話。

まず一つ目は、コンタックスプラナー50ミリF1.4と比較して~。私も撮り比べた仕上がりを見せていただきましたが、今でも良~く覚えています。新緑のイチョウの葉の鮮やかな色と、その質感が、プラナーよりタクマーの方が見事に再現されていたように思えました。お寺の朱の色なんかも。

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二つ目は、フィルムカメラで遊んでみたいから・・・と買って行かれた方がテスト撮影した~と見せていただいたもの。近所で何気に撮影したと思われる墓地での数カット。墓石の石の質感や、並んだ石碑の遠近感など、実に見事な感じでした。

ここで、その作品をお見せできないのが残念ですが、お見せしたところで「いやいや、そうでもない」とか「ふ~ん」などというご意見が出るのも怖いので、「そうなの!?」と興味を持たれた方がいたら試してみてはいかがでしょう?

タクマーの50ミリF1.4と言いましても、数タイプ存在しています。品物の表記上、古い順に「TAKUMAR」→「Auto Takumar」→「Super Takumar」→「Super-Multi-Couted TAKUMAR」→「SMC TAKUMAR」と変遷しています。

中には、マニアの間で有名な「放射能レンズ」などと呼ばれるものもあります。正確には不明ですが、「SMC TAKUMAR」が一番放射能が高いなどと言われています(人的影響のあるレベルではないのでご心配なく)。上の話の一つ目のお客さんに買ってもらったレンズはコレだ・・・。。。ちなみに、二つ目のお客さんは「Super Multi Couted TAKUMAR」でした。

タクマーに限らず、かつて高性能なレンズを作るために、トリウムという放射性物質をガラスに混入していた事実がいくつかのレンズであるらしいです。それによって、高い屈折率が得られるので高画質に有効なそう。また、いろいろと検索をしていたら、タクマーの50ミリはボケ味が最高という意見もありました。

タクマーに限らず、50ミリ標準レンズという存在意義を考えると興味深い感じがします。かつてカメラやレンズが高価な品物であった時代、それこそ標準レンズとして、まず最初の一本であったわけで、各メーカーが力を注いで作っていただろうことが想像できます。以後、高性能なズームレンズが登場し、マニアの興味の対象が広角レンズなどに移ってしまったこともあり、今では、50ミリ標準レンズは見放されたような感さえありますが、いやいや、その性能は意外とあなどれないものかもしれませんよ!

2008年8月11日 (月)

一眼レフかレンジファインダーか

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画像は昨日、買取り依頼のあった品物。ライカです!それもR型とM型!R型とは画面中央にある黒い外装ボディーの一眼レフのこと。M型とはその後ろにある銀の外装のレンジファインダータイプのこと。そのそれぞれ用のレンズが画面左手にM型用、画面手前と右手にR型用と数本ずつ並んでいます。

一眼レフとレンジファイダーと何が違うの?と言われれば「見た目が違う!」が一番簡単な答えですが、それじゃ怒られてしまいそうですね。ただ、ここで構造的な説明をウダウダしても、説明が下手で理解してもらえない場合もあるので、「一眼レフ レンジファインダー」と入力してネットで検索してみて、いろんなサイトを覗いて自分なりに判断してみてください。

機動性や使用感、システムとしての拡張性などいろんな面で、一眼レフの長所・短所、レンジファインダーの長所・短所がそれぞれあります。

ただ、一昨日のブログでも書いたように、これからフィルムカメラで楽しんでみよう!という人たちには、どちらを選べば良いのか、どう迷っていいのかも分からないレベルかもしれません。

それには、どんな使い方をしようと思うのか・・・どんな写真を撮りたいのか・・・などある程度、自分なりのもくろみを持ってもらえれば、こちらからアドバイスがしやすくなるものです。それも無ければ、それこそ、見た目で選んでしまうのもアリ!かと思います。とにかく、手にして撮ってみることが一番大切な第一歩だと思います。

今回ライカを持ち込まれた方のように、両方を所有(それも高価なライカ)して比較判断して使い分けられれば幸せなことですが、なかなかそうもいかないでしょうからね。ちなみに、この方、今回の売却はライカM8(デジタルカメラ)の購入がきっかけとのことでした。

2008年8月10日 (日)

豆カメラと盲導犬

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1階我楽多屋のレジの横に、盲導犬の募金箱を設置しています。レジの横に置いてあると、募金を強要するみたいですが、そんなつもりは一切ありません。もし関心がありましたらご協力お願いします。

日本の盲導犬は、人材・施設ともに不足気味なため、先進国の中でとても遅れをとっています。盲導犬を必要としている人と、盲導犬の数が全然アンバランスなのが現状です。個人および企業からの寄付金がとても重要な資金になります。この募金箱の設置は、私二代目の意志です、その理由を書き始めるとあまりにも私事過ぎるので避けておきますが、私も微々たる寄付を続けています。この募金箱も設置して早8年が過ぎたみたいです。

皆様にご協力いただいた募金は、私が責任をもって(財)日本盲導犬協会に寄付いたします。

募金箱のワンちゃんが首から提げているカメラ、いわゆる「豆カメラ」というヤツなのですが、よ~く見てください、「ARROW」というネームが入っているのです!かつて、うちの店で作った・・・というのは大ウソで、偶然にうちの店と同じ名前が付いていたので、こうやって飾っているのです。

「豆カメラ」は手のひらに乗るほどの小さなカメラを指します。その多くは16ミリ幅の裏紙付きのフィルムを使って14ミリ×14ミリの写真を10枚ほど撮れるカメラです。あくまでもオモチャに毛が生えた程度のモノ(ARROWはこの部類、他にはHitが有名)と、かなりシッカリ作られたカメラと呼べる程度のモノ(ミゼットやマイクロというブランド)があります。戦前から作られていたようですが、豆カメラのブームは終戦直後から5~6年と言われています。それでも、1960~70年代くらいまでは作られていたようです。

今、使おうと思ってもフィルムが入手困難。自分でフィルムを切るとかいう方法を取らないといけなくなりますが、飾りとしても十分に役立ってくれそう。

2008年8月 9日 (土)

四谷系フィルムカメラ情報

アローカメラ&我楽多屋のホームページをリニューアルして、丸5ヶ月。そのリニューアルとともに始めたこのブログ、ある程度の構想はあったものの、ぶっつけ本番やってみないと、皆様の反応も分からないし・・・。ということで、5ヶ月過ぎたわけですが、いかがでしょう?

今の時点で思っているのは、

  • カメラについてのマニアックな情報を羅列するつもりはない。
  • 店の雰囲気を感じてもらいたい。
  • 軽い気持ちで読んでもらいたい。
  • このブログがきっかけで、カメラの新しい楽しみ方を見つけてもらえたら。

続けていくうえで、また変わっていくかもしれませんけど、今はこんな感じです。

また、結果として新しい層のお客さんが、アローカメラにカメラを売却していただいたり、我楽多屋にスローなカメラの楽しみを探しに来られたりしているのが実感出来ています。

その中で注目したい一つの新しい層が、新たにフィルムカメラを楽しんでみよう!という人たち。以前ご紹介させていただいた銀塩一家の息子さんは小学生、同じく常連の茨城の中学生、毎回参加しているがらくた市のトークショーで田中長徳先生に作品を見とめられた常連の高校生など、うんと若い人たちをはじめ、「カメラを始めたいんですけど・・・」と来店されて、機械式フィルムカメラの使い方をレクチャーしながら買って行っていただく・・・学生さんや女性、中年(ごめんなさい・・・表現が悪いですね)の男性なども多く見られるようになりました。その中にはうちで買っていただいたカメラで撮影した写真を見せに来ていただく方もいて、嬉しい限りです。

それに対応するかのように、我楽多屋歴10年以上というようなお客さんの中にも新しい動きが見られます。保存や描写面を理由に、家族の写真はフィルムで残すことにした・・・と言い出されたカメラマンさんがいます。それにはフィルムが残っていかないと意味が無いのだから、そのために、何か面白い提案が出来ないとね。。。と、ホルガを買って自分なりにカスタマイズすることを始めたりしています。

また、買い貯めたカメラを使いきれないから、使ってくれる人が居たら貸してもいい・・・と話題をふってくれたお客さんとは、若いビギナーさんにカメラを貸し出して、写真を撮ってもらおう!という企画を計画中です。

このように、うちの店がフィルムカメラ・機械式カメラの情報発信地的になれればなぁ~なんて考えたりしています。

それには、このブログを読んでいただいている方や、お客様のご協力や知恵も必要かと思ってもいます。「ブログ見ましたよ!」とか、「この前のネタが・・・」なんて話のきっかけを作ってもらえると嬉しいです。皆さんのいろんな意見を聞かせていただきながら、私なりのブログ、フィルムカメラの情報発信地としての環境を作っていきたいですね。

2008年8月 7日 (木)

Googleマップ ストリートビュー

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昨日の晩にラジオで、今朝はテレビで、話題になっていたから気になって確認してみました「Googleマップのストリートビュー」なる新機能!

Googleマップ」といえば、かなりリアルな航空写真を地図を見るように楽しめることで知られていますよね。以前、うちの店の場所をチェックすると、青いテントが見えたりして「おぉ、写ってる~!」なんて喜んでみたものです。

そのGoogleマップに「ストリートビュー」という機能が追加されたので話題になっていたわけで、今までのように空中からではなく視点を地上に移していて、まるで自分が散歩しているかのような気分になれるのです。

早速、うちの店を確認しました。看板まで写っています!(上の画像上)。ついでに、店の前の路地「杉大門通り」を入っていくと・・・(機能的には新宿通りから入っていかないといけないのですが・・・)、うちの店の宣伝カーが停まっていました!(上の画像下)

ここまで便利というか、いろいろ見えてしまうと、プライバシーの問題も発生してきそうですね・・・。自分自身がどこかの街の中で写っていたらビックリですね。

2008年8月 6日 (水)

Lens in a Cap その2

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先日話題にしました「Lens in a Cap」の結果がこれです。

意外と普通に撮れています。さすがに、4枚並べた一番右のカットでは強烈なフレアが出ていますが、厳しい条件のもとだったので仕方ないでしょうか・・・。撮る腕はもちろん、出来上がりをどうのこうの言う知識もないので、意外と普通に撮れてしまった時点で話が続きません(笑)。

でも、不思議なことに気付いたのです!高層マンションが2棟写っているカットの中の信号機、どう見ても、赤も青も黄も点灯していないんですけど~。この信号機、昼はもちろん、夜になっても点滅式ではありません。まさか壊れていたわけじゃないでしょうし、なんか不気味な感じ・・・。

*前回、書きそびれてしまいましたが、このLens in a Cap、プラスチック製3枚玉レンズだそうです。ヨドバシドットコムの説明では「このレンズは収差も大きく歪みも出ますが、案外ちゃんと写ります」と書いてました。

電話復旧済み

昨日緊急告知しました「電話故障」は、昨日夕方遅くに復旧しました。

電話回線にトラブルは無かったのですが、ビジネスフォンの制御器のトラブルでした。おそらく、落雷か何かによる電圧電流の一時的な変化が原因でトラブってしまったようです。

ご迷惑をお掛けした皆様、誠に申し訳ございませんでした。

2008年8月 5日 (火)

緊急事態 電話故障中

只今、アローカメラの電話が故障しています。(5日正午頃から不通です)

03-3357-1169および、0120-811-698が故障しています。症状としては、かけていただくとコールし続けるのですが、店の方でいくら頑張ってもその電話を取ることが出来ません。先程、この近辺で降った雷雨が原因ではないかと思うのですが・・・。只今、NTTに問い合わせ中です。

お急ぎの方は我楽多屋の番号03-3225-5538へご連絡ください。

ご迷惑お掛けしますが、よろしくお願い申し上げます。

我楽多屋で買ったモノ・マガジン更新

本日、我楽多屋で買ったモノ・マガジンを更新しました。今回で第106回目です。タイトルは「シリーズ7のスカイライトフィルターを買う」です。こちらからどうぞ!