メモホルダー
ちょっと面白いことが・・・カメラの裏ブタにフィルムパッケージの一部を切り取って入れておくホルダーがあるじゃないですか(言葉で説明するのは難しい・・・上の画像参照してください)。これの名称知ってますか?「メモホルダー」というらしいです。
うちのアルバイトが使っているペンタックスMEにもこのメモホルダーがあって、装填したフィルムを忘れないように、ちゃんとフィルムパッケージを挿しているらしい。すると、それを見たまわりの仲間に「オジさんっぽい」とか「じいさんっぽい」と言われるそうだ。で、「どうなんでしょう?」と私に聞いてきました。
そう聞かれて最初は、そう言いたくなる気持ちも分かる・・・と思ったものの、次の瞬間、頭の中の細胞がビビン!と反応し、ドラマの福山雅治ばりに「実に面白い!」と唸ってしまいました。
近頃(といってもこの20~30年)のカメラには裏ブタに窓が付いていて、中に入っているフィルムが確認できるようになってるから、メモホルダー自体が必要ないわけです。じゃあ、メモホルダーが付いていたり、後から付けてまで(後付けのメモホルダーも用品メーカーから発売されていたはず)必要なカメラはというと、それ以前(20~30年以上前)のカメラであって、その当時はきっと若い人だって、メモホルダーにフィルムパッケージを切り取って入れていたはずなんです。
裏ブタにフィルム確認窓(すぐ上の画像の縦長の窓、中に「ISO400 -24」という文字が見えてますよね)なんていう便利なものが出来なければ、今の時代だって、老若男女、メモホルダーを利用していただろうから、フィルムパッケージを切り取って入れること自体は「オジさん」や「じいさん」の行為ではないはず。それなのに、「フィルムパッケージを切り取って入れる」ということが過去の行為になってしまったがゆえに、まわりから「オジさんっぽい」とか「じいさんっぽい」なんて言われてしまうわけなんでしょうね。
フィルムパッケージを切り取って入れるという行為は「装填したフィルムを覚えておくため、確認するため」という立派な理由から発生した行為なんですからね。ややこしい解説になってしまいましたが、実に面白い!と思いませんか?
ただ、この論理に対抗する意見が一つ予想されます。。。若くて記憶力が旺盛なら、フィルムパッケージを切り取って入れておかなくても覚えておけるだろ!だから、「オジさんっぽい」のだ!などという揚げ足を取るような反論はやめてください・・・。
それから、昔のカメラには装填したフィルムを覚えておくためのダイアルなんかもあります・・・これはまたの機会に触れたいと思います。
最後にアルバイトにはこう言いました。「そんなイメージでモノを言う人たちに屈しないように、胸を張ってフィルムパッケージを挿しこんでおきなさい」と。