トプコンRE-2
昨日、宅配便で送られてきた買取り依頼品の中に「トプコン」の品物が数多く含まれていました。
「トプコン」と言っても、若い世代にはピンとこない名称かもしれませんが、日本のかつてのカメラメーカー。当時は「東京光学機械株式会社」という社名で「トプコン」ブランドのカメラの製造販売をしていたのです。「かつて」といっても、まだちゃんと現存するメーカーで、今は医療用機器や測量機器の製造販売を行ない、1989年からは社名も「トプコン」に変わっている。
創業は古く1932年、当初は旧陸軍向けの光学兵器を供給していたらしい。当時、旧海軍には日本光学工業株式会社(現在のニコン)が光学兵器を供給していたことから、「海のニッコー、陸のトーコー」と軍需光学兵器製造の双璧とされていた。カメラの製造は1937年から1980年代初期まで行なっていて、二眼レフやスプリングカメラ、一眼レフ、中判テクニカルカメラ「トプコンホースマン」など、各種カメラを手掛けていました。
画像にあるカメラの5台中4台が「RE-2」型(1965年発売)。中でもブラックボディーはかなり希少品だったようで、当時、受注生産のような販売方法だったらしく、注文したものの入手まで2ヶ月待たされた・・・という話をどこかで耳にしたこともあります。
これらのカメラに付随して、トプコンのキャップやフードなどのアクセサリーも少し入荷しました。買取りが成立次第、我楽多屋の店頭に並ぶことになると思いますのでご期待ください。