ダイアル式電話
長徳先生の5月12日付ブログにあったダイアル式電話の画像を見て、「そうそう!」と思い出しました。先生のブログでは「電話嫌い」について書かれていましたが、私が思い出したのは別の話。
最近の子供の中には、ダイアル式電話を目の前にして「電話をかけて!」と言われても、掛け方の分からない子供たちがいる。。。というのです。プッシュ式なら掛けたい番号を指で順に押していけば良いのだけど、ダイアル式の場合、掛けたい番号のところに指を入れ、そのまま時計回りに止まるところまで回さないといけないじゃないですか(分かっている人には言葉で説明する方が難しい・・・)。確かに、この動作は教えられたり、誰かがやっているのを見たことが無ければ、自発的には出来ないものかもしれません。
これと同じように、ものごころついた頃からデジタルカメラの環境で育った子供たちには、フィルムカメラという存在さえ未知な子もいれば、認識はしていてもフィルムの入れ方など分からない子たちはたくさんいるように思えます。
先日のブログで紹介した「銀塩親子さん」の時のように、今の子供たちには、撮影した結果がすぐに分からない感覚や、現像が出来上がるまでのワクワク感さえ、楽しみに変えられるくらいの新鮮さがあるのですから!まぁ、この点は我々でさえ、フィルムカメラを再認識する時に重要視するポイントではありますけどね。
ここで、ついでにカメラネタも。。。かつて、キヤノンから「ダイアル35」というカメラが発売されていました。昭和38年に発売された、135ミリ判ハーフサイズのカメラ。スプリングモーターでフィルムの自動巻上げ・巻戻しが出来るのが特徴。レンズの回りに並んだ受光体がダイアル式電話に似ていることから命名されたのでしょう。ハーフ判であるけども、フィルムを縦送りにすることで、普通に構えた時に横位置の写真が撮影出来るようになっているのも特徴。マニュアル露出も可能なのでマニア受けもするのだけど、いかんせん、40年以上前のモデル。スプリングがダメになって巻上げが不良だったり、露出計が壊れていたり・・・と、状態の良い品物が少なくなってきているのが残念。