我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2024年3月19日 (火)

キュルキュル音、消えた

本日第3火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

 

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AFニッコールの初期タイプでレンズ側にモーターが内蔵されておらず、ボディ側にあるモーターでAF動作を行なうレンズには、マウント面に「カップリング」(上の画像で赤い矢印の先)というものがあります。-(マイナス)ネジのような格好をしたカップリングをボディ側から回してフォーカシングをするのです。

先日、市場性の乏しい望遠ズームのAFニッコールが入荷してチェックを始めたら、レンズ単体の状態でフォーカスリングを回すと「キュルキュル」と嫌な音を発するのです。

レンズ内はそこそこ良い状態だし絞りも動いてるしボディに付けて動作チェックをしたら、ボディのレリーズボタンを半押ししてオートフォーカスを使用する分には「キュルキュル」と嫌な音を発しないので安心しました。

が、ボディから外して手で回すとやはり「キュルキュル」発するのです。このまま並べると、普通に使えるのに…この音がすごい欠点になるよなぁ。そうでなくても市場性乏しいのに…。

その後、特に意味なくカップリングをマイナスドライバーを使って何度か回してみたのです。そしたら~それ以後フォーカスリングを手で回しても「キュルキュル」発しなくなりました。

再発するかもしれませんし、ドライバーで回したのがどういう効果だったのか分かりませんが、とりあえずは少し安心しました。

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2024年3月18日 (月)

S.M.C.C.

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レンズフィルターのブランドというと「ケンコー」か「マルミ」。長年この2社が幅を利かせていますよね。

時代をさかのぼると、「東芝」や「マツダ」「ワルツ」あたりもチラホラ見かけます。

ところで、画像のレンズフィルターには「S.M.C.C.」という刻印がされています。初めて見ました。

検索したら「三井住友カード」が「Sumitomo Mitsui Card Company,Limited」の略称で「S.M.C.C.」のようですけど、まさかこれのわけありません。

ここで想像を逞しくしていろいろ考えてみました。一番?なのは~「Sukoshi Maniac-na Camera Club」=『少しマニアックなカメラ倶楽部』でどうでしょう???我楽多屋の近辺にあっても良さそうな俱楽部です(笑)

 

 

2024年3月17日 (日)

指紋なの!?

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レンズの中のカビやくもりなど…買う人にしたら気になるのは当然だと思います。

ただ、カビやくもりが描写にどれほど影響するのか?簡単に言ってしまうのは危険も伴いますが、少しくらいなら案外と影響しないものなんです、実際は。それでも、カビやくもりは増加する可能性もありますし、結局は難しい部分ではあります。

我楽多屋は現状販売をするのが基本なので、整備点検済みと同等やそれに近い状態のものをお求めの人には向かない店・品揃えと言っても過言ではないと思います。こういう前提というか、ジャンク品や現状品なりの値付けで販売している実情をご理解いただかないといけないと思います。

厳しいことを言っていると思われるかもしれませんが、中古品を楽しむのであれば~ご利用される側のお客さんにも広い意味でそういう知識や理解が必要になるのは、当たり前のような気もします。今の時代にこういうことを言うのはちょっと怖いですけどね…(^^;)

 

我楽多屋に並んでいるレンズは個々の状態に合わせた、うちの店なりの判断で値付けをしています。いろんな意味で世の中も変わって来ているので、ここ数年は特に気にしてレンズの状態を見てから値付けをしているつもりです。

いろんな意味~というのは、前述のような中古の世界の知識に乏しい人や新しい世代の人などが増えていることや、転売ヤーなどの影響も多いと思いますが修理のプロじゃない人に一度バラされている品物も増えていることなど。それから、私の目の劣化もあります。以前なら天井の電球や蛍光灯でも見えていたものが今では見えなくなって来たので…涙。

 

さて、今日の画像のレンズ。パッと見た目では特に気にならなかったのですが、LEDライトで照らしたら指紋のような跡が中玉に残っていました…。マウント部を留めているネジの色も違うし。

このくらいは描写にまず影響しないと思うんですけども、明らかに修理のプロじゃない人にバラされていますよね…。なので、そういう危険性をはらんでいる…という値付けをすることになります。

*指紋と思われる跡、そういう生え方をするカビかもしれないし、そういう剥がれ方をするバルサムかもしれないので断定は出来ません、念のため。 

 

 

2024年3月16日 (土)

コンタックスの一部機種は…

本日16日(土)、我楽多屋は閉店時間を1時間繰り上げて18時に閉店させていただきます。よろしくお願い申し上げます。

 

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ヤシカ及び京セラ製コンタックスブランドの一眼レフボディの貼り革には、ちょっと厄介なものが存在します。どの機種がそれに該当するのか…詳細は未確認なので、大雑把でスミマセン。

137MDは確実にそれに該当し何が厄介かって、貼り革の表面が劣化してボロボロと剥がれて来るのです。

画像の個体は昨日、常連さんが物々交換の一品として持ち込まれたものなんですが、「ご迷惑をお掛けするといけないので、落ちるものは剥がして来ました」とのこと。

たしかに表面の劣化部は剥がされて、フエルトっぽい手触りの下地だけになっていました。これを残しているのも貼り替えの際の型取り用としてご配慮いただいたようです。

私の手間が省けるし店が汚れずに済みます(^^)ありがとうございます。多分、先日のこのブログ記事(https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2024/03/post-6be1.html)を読まれたのかもしれませんが、流石にここまでお願いした覚えは無いんですけどね(^^;)

さて、今までに何度も動作チェックをしたことのある機種なんですが、今回初めて気付いたことがありました。背蓋を開けてシャッターを切ったら、一瞬ピカッと赤く光る部分があるのです。全然知りませんでした。


YouTube: コンタックス137MD クオーツ データバック用LED

これ、別売りのデータバック用に発光するLEDランプで、この光をデータバックにあるセンサーが受けてフィルム面にデータを写し込むのだそうです。

 

 

2024年3月15日 (金)

特例な?リアキャップ探し

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昨日のお客さんカメラです。

旧コンタックスのビオゴン35mmを2つのマウントアダプターを介して、ソニーα7Sに装着されていました。

2つのマウントアダプターについて説明をしますと、まずは旧コンタックスマウントからライカMマウントに変換するアダプター、次にライカMマウントからソニーEマウントに変換するアダプター。

今日の本題はここからなんですが、上記2つのマウントアダプターを介してもビオゴンの飛び出た後ろ玉はマウント面を越して出っ張る状態。そのため、そこにソニー純正のEマウントリアキャップを付けると、後ろ玉がキャップと干渉してしまうのだそうです。

お客さんは後ろ玉が干渉せずに済むキャップを探しに来られたのですが、それは~少し古い世代のシグマのPKマウント用リアキャップか、タムロンアダプトール時代のPKマウント用リアキャップだというのです。

PKマウント?と思う人もいらっしゃるでしょう。ソニーEマウントのリアキャップはPKマウントのリアキャップで代用が利くんだそうです。そして、上記2種のキャップは作りが少し深いので後ろ玉が干渉せずに済むのだそうです。

ただ、残念ながら昨日時点で我楽多屋の在庫にお探しのリアキャップはありませんでした。

ところで、私はEマウントにPKマウントのリアキャップが代用出来ることを知らなかったのですが、少しだけ引っ掛かる記憶が有ったので過去のブログを検索してみたら、こんなのがありました→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2021/07/e-b508.html

この時に「互換性ナシ」という結果になっているのは、EマウントのリアキャップがPKレンズに装着出来ないということで、その逆は検証していなかったことが今、判明しました。

 

 

2024年3月14日 (木)

📻ラジオも聴けます

ちょうど一週間くらい前のこと、ロモグラフィーから110フィルム使用のカメラ「Lomomatic 110」が新発売されてビックリしました。金属ボディとプラスティックボディがあって、プラスティックボディにはフラッシュ無しもあるので、全3機種の同時発売。

その僅か数日後、我楽多屋にやって来た古い110カメラが1台。ま、110カメラ自体はちょいちょい出てくるのですが、これはラジオ付きの110カメラ。

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その名は「ナショナル Radicame Auto Winder C-R3」。

電池で動くカメラなので、もう壊れているだろうな…と思いながら単三電池を2本装填するとモーター音がしました。

チェックすると~フィルムも送るしシャッターも切れるしフラッシュも発光しました。ラジオはダメか…と思いましたが、接触がちょっと悪いだけで聴ける状態を保てば大丈夫そうです。

ビルの中だし外部アンテナも無いので、受信状況はこんなものでしょう。音が聴けるように動画を録ってみました。


YouTube: ナショナル Radicame Auto Winder C-R3

 

 

2024年3月13日 (水)

🌸花のある出勤

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、品川駅。

平日朝8時頃の品川駅構内で撮った写真。

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2024年3月12日 (火)

お取り置きの例外

本日第2火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

 

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我楽多屋では長年、原則として商品のお取り置きはしないルールを貫いております。

これは中古品でも特にジャンクよりの品物が多い我楽多屋なので、品物は現物を見て判断していただきたいという考えと、何か掘出し物はないかなぁ〜とワクワクしながらご来店くださるお客さんを優先したいために、未決のままの品物をしまい込むことをしたくないのです。

ただし、以下のような場合は例外です。

一度ご来店くださっていて、その品物を既に確認されている場合です。店で見た時は判断しきれずだったり、迷ってしまって買わなかったけども、後から買う決心がついた~なんてこともありますよね。そういう場合はご連絡をいただければ、お取り置きの相談に対応させていただきます。

画像のコニカオートレックスPのトップカバー。数日前にご来店いただいて現物を見ていたお客さんから「まだありますか?」とご連絡をいただきました。幸いまだ売れずに残っていたので、お取り置き対応いたしました。

改めてトップカバーを見ると、汚れがかなり目立っていました。記憶が正しければ、数ヶ月前に店へ並べる時に汚れが気になったものの軽く拭いただけでは落ちなかったので、そもそもの売り値を考えたら…それ以上は手を掛けなかったのです。

物々交換も含めて我楽多屋をよくご来店くださるお客さんでもあるので、ご来店される前に少し綺麗にしようと思って掃除しました(^^)。でも、下手に磨いたり・薬剤を使って傷を付けたりでもしたら、一度見てもらった時と状態が変わってしまうので~そこは気を遣いながら、水と柔らかい布だけで綺麗になるところまで。なので、画像を見ていただくと分かりますがまだ少しブツブツした感じが残っているところもあります…。

で、お客さんも即日取りに来てくださいました。

 

 

2024年3月11日 (月)

独特なプロポーション

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たまに出て来ると、ほぼいつも「デカっ!」と思ってしまう、ミノルタα9xi。

背は高く感じないけど、横幅がある感じなんですよね。

でも、現物を見たことない人や見たことあっても手元にない人に対して、「感じ」でお伝えするのは曖昧なので実際に比べてみました。

数値上、こうなります。

  幅 ㎜ 高さ ㎜ 奥行き ㎜ 重さ g
ニコンF4 168.5 117.5 76.5 1090
キヤノンEOS-1 161 107 72 890
ペンタックスZ-1 152 95.5 74 650
ミノルタα9xi 163 98.5 64 755

低く、幅広く、そして薄いことが判明しました。

「デカい!」というより、「長い!」が正しいのかもしれませんね。

数値で比較した同時期・他メーカーのフラッグシップ機の実機が我楽多屋に無いので並べてみることは出来ませんでしたが、キヤノンEOS630を比較するとこんな。

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前に話題にした時にも触れましたが、このカメラにはギネス級の性能があります。シャッタースピードの最高速が1/12000秒で、これは後継機のα-9とともに、フィルムカメラのシャッタースピードでは世界最速を誇っています。

 

 

2024年3月10日 (日)

サラリーマンでも一品から

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みんな大好きヨドバシカメラさんの古い雑誌広告を発見しました。アサヒカメラの1970年12月に掲載されていた1/2ページ広告。

若い人はご存知ないかもしれませんが、ヨドバシさんはもともと問屋でした。問屋とは「生産者から商品を買い入れて小売商におろす業。卸売業」のこと。

この広告の少し前あたりから小売りにも力を入れ始められたようで、それが分かるちょっと印象的なフレーズが広告内にあります。「プロからアマチュア、サラリーマンでも一品から気軽に買うことが
出来る話題の現金問屋です」と。

この頃の店舗は、細い道に面したカウンターだけのような店舗で、カウンターの後方や2階に品物が保管されていて、カウンターで注文すると品物が出て来る~という形態だったそうです。

「現金特価相場表有り」と書かれていますよね、これは以前話題にしたことのあるこれのことです→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2012/03/yodobashi.html

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最後に一つだけちょっと疑問が...。株式会社ヨドバシカメラと広告に書かれていますが、ヨドバシさんの歴史を確認すると~株式会社ヨドバシカメラに商号変更されたのは1974年9月となっているのです。でも、この広告は前述のとおり1970年月号のアサヒカメラに掲載されたものなんですよね。