我楽多屋で買った    モノ・マガジン

Powered by Six Apart

« FUJICA Mini | メイン

2025年9月 5日 (金)

CCDある!?

544596185_31098907639724841_6877526

若い世代の一部にフィルムカメラの写真がウケているのって、現行のデジタルカメラがいとも簡単に綺麗に写ってしまうから~という理由がひとつに挙げられると思っています。

比較されている「フィルムの写真」にしてみれば皮肉な話で、フィルムだと綺麗に撮れないわけじゃないんですよね。フィルムの場合はデジタルと違って「簡単に撮れない」からであって、言い方を変えれば撮る側に腕が無いからなんですけどね…。

几帳面な人はここで「いや、フィルムには限界がある」と言い出されるでしょう。確かに、暗い所での撮影等フィルムには向いていない条件もありますから。

そして、ここ数年は古いデジタルカメラが一部の若い世代にウケているようで、これにも似た背景があるようです。

最近のデジタルカメラの撮像素子は「CMOS」というのがほとんどで、10年くらい前まで一般的だったのは「CCD」。その差について一概には言えないんでしょうけど、現在では画質や消費電力など総合面でシーモスの方が勝っていると言わています。

15年20年前のデジタルカメラは、技術面で成長途中だったから画質などで劣ることも多いわけで、ここがフィルムの人気理由と思われる「綺麗じゃない!?」との共通点。

あと、最近聞いた興味深い話は20~30代の若い世代の幼少期の写真の多くがCCDのデジタルカメラで撮られた写真であるため、彼らには潜在的な意識の中に「CCDで撮られた写真に昔懐かしい写真の雰囲気」みたいな感覚があるのではないか?という話。

50代以上の人には性能が悪い頃のデジタルカメラの写真にしか捉えられなくても、若い世代は違う捉え方をしているってことです。

そういう背景もあってか、一度は値が落ちたコンパクトデジカメが値上がり傾向なんて現象が少し前から起きています。

我楽多屋でも少し前に、多分転売目的で仲間に頼まれて来たんじゃ?と思われる中国系の人に店へ入って来るなり「CCDある?」なんて聞かれたこともありました(>_<)

 

Gallery 463で好評開催中の「山景と生成」副島泰平 生成AI銀塩写真展は9月14日(日)までです!