書く人
ピコレットです。1912年に発売されて人気商品となったヴェストポケットコダックの類似品である、このカメラ。
コンテッサ・ネッテル社で発売されて、1926年にコンテッサ・ネッテル社を含む数社が統合された後はツアイス・イコン社で製造された~と紹介されることが普通です。
でも、実際は1914年頃にネッテル社によって発売されたとするのが正しいようです。そして、1919年にコンテッサ・ネッテル社となってからも製造が続き、1926年からはツアイス・イコン社で製造されて1931~32年頃まで造られたようです。
実際のピコレットを見ると、レンズボードに「ツァイス・イコン」のマークが記された個体(上の画像)と、「コンテッサ・ネッテル」のマークが記された個体があります。これらは、それぞれの時代の製造であることが分かりますが、稀に両方のマークが記されたものもあるようで、それは過渡期に「コンテッサ・ネッテル」時代のものに、「ツアイス・イコン」のマークを「Piccolette」の文字の下に追加したのではないかと思います。
では、最初期のネッテル社時代のものはどうなっているのか?ちょっと調べ切れませんでした…。
で、下の画像の個体。マークが消えてしまったからなのか?手書きで「コンテッサ・ネッテル」のマークが記されています。でも、Nettelの文字がすべて書けずに、いい加減に誤魔化している感がちょっと滑稽でもあります。
- アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。
- 更新は少ないですが…ツイッター(https://twitter.com/arrowgarakuta)とインスタグラム(https://www.instagram.com/arrow.camera_garakutaya/)もあります。