Royal Camera
1950年にローヤルカメラ(株)から発売されたローヤル35です。
「ローヤル」の意味にはいくつかあるようですが、「王室の~」はちょっと無理があるでしょうから「高貴な~」とかに由来していると考えていいんでしょうかね。
ちなみに当時、ローヤルカメラは中野区江古田にあったようです。
レンズのフロントキャップに刻印されているのは会社のマークかと思います。盾と王冠をイメージしたようなマークで、王室の紋章を意識したようにも見えますね。
連動距離計内蔵のボディはニコンSシリーズやコンタックスなどのデザインにちょっと似ているような気もしますが、これはレンズシャッター機。でも、ビハインドシャッター式。
調べたところ、このカメラはレンズが外れるんだそうです。何故なら交換レンズが用意される予定があったのだとか…。ただし、この個体は固着しちゃっているのか?簡単にレンズが外れない状態なので無理はしていません。
あと一つ、大したことではないんですが~ちょっとツッコミを入れたくなったのが、ボディ底面にある巻戻しボタン(スプロケットをフリーにするため)のサイズ。ずいぶん大きいので手袋をしたままでも簡単に押せそうです。
ローヤルを名乗るカメラは10年足らずの間に片手で数えられるくらいの機種しか販売されなかったようです。高貴なカメラは薄命だった…。
数年前にFacebookページへアップした画像の中にローヤル35を見つけました。あの時は少し明るいレンズ「Tominor 50mm/F2」が付いていました。今回のは「Tominor 50mm/F2.8」。ちなみに、Tominorはあの富岡光学とは関係ないそうです。
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