ロボット感
先日、我楽多屋に「これ見てくれる(買ってくれる)?」と手提げの紙袋を持って来られた人がいました。
袋の中に入っていたのは、キヤノンT80とそれ用の標準ズームレンズ、交換レンズはコシナでしたがパワーズーム付きのAFレンズ。
この前の月曜日のブログ記事でAF過渡期のことに触れ、記事内に貼った過去のリンク先にはこのキヤノンT80が出ていますが、手提げ袋を持って来られた人はまさにその当日とはいえ、ブログを見て来られた感じは一切なし。これはこれで凄い「呼び」でビックリしました。
同年発売(1985年)のミノルタα7000と違って、マニュアルシステムを無理矢理オートフォーカス化した感がバリバリのキヤノンT80と純正ACレンズ。見た目が少しゴツイし、AF動作もジッジッジと粗い感じ。
望遠ズームは75-200mm/F4.5という全く同スペックのキヤノン純正ACレンズがあるのに、コシナのAF。このレンズではシャッターボタンと連動したオートフォーカスは出来ませんが、レンズ鏡胴にあるボタンでオートーフォーカスが出来るのに加えて、スイッチを切り替えればズームもパワーで出来ちゃいます。フォーカスもズームも、今の時代からすれば「超遅くて…」なんですが、当時はスピードよりも自動であることの先進性が重要だったんでしょうね。
そして、これらどれもがジッジッ、ジージー動作する様は「ロボット感」があります。当時、このカメラを使っていた人はカメラ好きというより、新しもの好きな人だったのかもしれませんね。
私自身が古い人間なのでロボット感と言ってしまいましたが、今の若い人はジージー動くものにロボット感を感じることはないのかな。
付け加えておきますと、今回のお品物は市場性が乏しく買取り価格は残念ながらかなり厳しいです…。それでも我楽多屋では対応させていただきます。
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