我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2023年4月11日 (火)

アベノン光機株式会社

本日第2火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

 

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アベノン呼びですねぇ。

10日程前にアベノンのAFレンズを取り上げました。でも、アベノンというとAFレンズよりもライカスクリューマウントの広角レンズを思い浮かべる人の方が多いのではないでしょうか!?と思っていたら、やって来たのです。

そのスクリューマウントの28mm/F3.5のレンズにはこんな逸話があるのです。

以前にアローカメラの買取名人学で披露していますが~『1980年代、レンズメーカーのコムラ―(三協光機)が会社をやめる時に、役員の一人だった阿部さんが独立されました。その阿部さんから買取名人に連絡があって「アローさん、ライカスクリューマウントのレンズ(28mmF3.5)を製造中でとりあえず1000本くらいあるので、全部どうですか?レンズ名を【ARROW(アロー)】にしてもいいです」と。色々考えた末に買取名人は「全部引き受けましょう。でも、レンズ名は【ARROW】じゃなくていいです。【アベノン(AVENON)】が良いんじゃないですか?」と答えたそうです。引き受けたレンズの半分くらいは香港のカメラ屋さんに売り、残りの半分は日本の仲間の業者へ売って、全部売りさばいたとのこと』。

画像のレンズは、それの改良版だと思います。同封品の説明書にもそのような文面があります。保証書も一緒に揃っていました。

もちろん、製造元はアベノン光機株式会社。総発売元は(有)藤沢商会、もうご存知ない方も多いかもしれませんが、五反田にあったカメラ屋さんです。卸しもされていたので、このレンズも扱われていたのですね。そして、販売店は(有)新橋カメラ店。今の新橋イチカメラさんです。