推薦書付き
ステレオ撮影用アタッチメントとビュアーのセット品。商品名は「ステレオマスター」、製造は「東京カメラ株式会社」。
製品も元箱もちょっと痛み気味ではあるのですが、取説とともに1953年に書かれた「本機推薦のわけ」という推薦書が付いていたので話題にしています。
書いたのは、吉川速男氏。若い人は知らないでしょう。私もこのブログを書くにあたって、改めて吉川速男氏の経歴について調べました。
1890年生まれ、1959年没。東京外国語大学の独逸語本科卒業後は陸軍に入り、第一次世界大戦中は大阪のドイツ人捕虜収容所に勤務。父親の影響で幼いころから写真をはじめていて、1921年に「写真物語」を自費出版後は、写真関連の著述活動を各誌で行なったほか、鉄道趣味でも有名だった。
また、ステレオ写真に特に熱意を持っていたそうなので、この推薦書を書く適任者だったのでしょう。
が、今となっては知らない人も多いと思われ、推薦書には吉川氏の経歴などが一切紹介されていないので「誰?」となってしまうかもしれません。いやいや、当時は70年もあとのことなど考えていないでしょうから、当然のことか。
いや、推薦書である以上、どんな人なのか書かれていてもいいような...。
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