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2022年10月15日 (土)

フィルムいくらだ?

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画像のパンフレットは、別のページに載っていたカメラの情報から推測して1960年のものと思われます。

額面だけ見れば、感度100の白黒フィルム「ネオパンSS」の36枚撮りが240円、カラーネガは1種だけで「フジカラーネガティブ」(感度32)の20枚撮りが650円、と記されています。

でもこれ、安くないですよ。

1960年当時の物価は、ラーメン50円(約600円)・新聞購読料390円(4,400円)・公務員の大卒初任給10,800円(226,000円)という感じでした。それぞれ(カッコ)内は2020年の参考値。

白黒36枚撮り1本の値段を、当時のラーメンと比較すると5倍弱の値段なので、今に換算すれば1本3,000円くらいになります。初任給と比較すると月収の2%ちょっとなので、今に換算すれば1本5,000円弱です。

フィルムの値段はこの後、1970年~1980年代に掛けて少しずつ入手しやすい値段になっていき、1990年前後に一番安い時期を迎えます。

その頃のことを記憶している世代が特に今、「フィルムが高い高い」繰り返し言うのです。実際に安くはないですけどね…。

それに対して最近フィルムを始めた若い世代はフィルムの値段に対しての免疫力を持っていて、フィルムを日常的に使っていたりするんです。

そこら辺のことについては、先々月に一度このブログでも話題にしました→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2022/08/post-0e31.html

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