レンズシャッター式一眼レフの高級機
日本では1950年代後半に登場した、レンズシャッター式一眼レフカメラ。
シャッターユニットを外部供給(外注)出来るという手軽さがメーカー側にあったので、廉価版のカメラを中心に1960年代は各社からボチボチと販売されていました。
でも、1970年頃を迎える頃には技術力の向上などからフォーカルプレーン式一眼レフカメラの製造が各社容易になって来るので、廉価機でもフォーカルプレーン式を導入するようになります。
1970年代に入ってからも国内でレンズシャッター式一眼レフの製造を続けていたのは、コーワとトプコンの2社だけだったようです。
そういう背景の中、この「コーワ SET R2」(1970年発売)は当時のコーワの最高級機で、シッカリと作り込まれた稀少なレンズシャッター式一眼レフです。解放測光式TTLメーター内蔵、クイックリターンミラー、交換レンズが28mm~200mmまで揃っていました。
シャッターを切る際に複雑な動作をするこのカメラの内部構造は、レンズ交換式ではありませんが同内容のボディを持った「コーワ SE」を紹介した時に話題にしていますのでご覧ください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2014/04/kowa-se.html
レンズマウント部分が複雑な構造をしているように見えるのも、そのためでしょう。
とはいえ今回、交換レンズの135mm/F4が無ければ、話題にせず素通りしちゃっていたかもしれません。この135mmの存在感が凄いです。
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