マル秘!?装備
キヤノンのレンジファインダー機の一部には、地味によく考えられた機能が付いています。
その機能が生かされるのは、このように純正のビューファインダーを装着している時に限られるんですが。
ボディのファインダーを覗いている場合、内蔵されている画角のブライトフレームはレンズの繰り出しに連動してパララックスが補正されます。
問題はブライトフレームが内蔵されていない画角のレンズを付けた場合です。これはM型ライカあたりでも解決されないことなんですが、外付けのビューファインダーのパララックスは補正されません。
でも、キヤノンⅤT以降のL2やL1、ⅥL型までの数機種はアクセサリシュー部分にレンズ繰り出しに連動して上下するピンが付いていて(下の画像内、黄色い矢印の先)、乗せたビューファインダーにあるポッチ(下の画像内、赤い矢印の先)を押すことで、ファインダー自体の角度を変えてパララックスの補正を可能にしているのです!
下の2枚の画像で見取るには微妙な差で分かりずらいかもしれませんが、上の方はレンズのフォーカスが無限遠側にあってファインダーはあまり傾いてませんが、下の方はレンズのフォーカスが最短距離側にあってファインダーは少し下向きに傾いています。
この機能、後発のPでは省略され、7、7Sは内蔵露出計があるために不採用、そして、キヤノンレンジファインダー機が終了しました。
*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)、および ブログ「カメラ買取名人学」(https://camera-kaukau.lekumo.biz/dailymeijin/)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。