我楽多屋で買った    モノ・マガジン

Powered by Six Apart

« 内ポケットには | メイン | SVの「V」は? »

2020年7月 5日 (日)

マル秘!?装備

75210750_4006914122684226_556548732

キヤノンのレンジファインダー機の一部には、地味によく考えられた機能が付いています。

その機能が生かされるのは、このように純正のビューファインダーを装着している時に限られるんですが。

ボディのファインダーを覗いている場合、内蔵されている画角のブライトフレームはレンズの繰り出しに連動してパララックスが補正されます。

問題はブライトフレームが内蔵されていない画角のレンズを付けた場合です。これはM型ライカあたりでも解決されないことなんですが、外付けのビューファインダーのパララックスは補正されません。

でも、キヤノンⅤT以降のL2やL1、ⅥL型までの数機種はアクセサリシュー部分にレンズ繰り出しに連動して上下するピンが付いていて(下の画像内、黄色い矢印の先)、乗せたビューファインダーにあるポッチ(下の画像内、赤い矢印の先)を押すことで、ファインダー自体の角度を変えてパララックスの補正を可能にしているのです!

20200705a

下の2枚の画像で見取るには微妙な差で分かりずらいかもしれませんが、上の方はレンズのフォーカスが無限遠側にあってファインダーはあまり傾いてませんが、下の方はレンズのフォーカスが最短距離側にあってファインダーは少し下向きに傾いています。

106244177_4006913932684245_21113273

106370989_4006913879350917_242047_2

この機能、後発のPでは省略され、7、7Sは内蔵露出計があるために不採用、そして、キヤノンレンジファインダー機が終了しました。

 

*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)、および ブログ「カメラ買取名人学」(https://camera-kaukau.lekumo.biz/dailymeijin/)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。