我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2018年7月

2018年7月22日 (日)

LOVE pocket camera

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「LOVE」って記されたカメラ発見!

何じゃそりゃ!?と思ったら、110フィルム使用の使い捨てカメラみたいなのでした。

★2018/7/28 追記:このカメラの中に装填されているフィルムは、実際にボディを開けた経験のあるお客さんの情報によりますと、110ではないそうです。失礼しました。16ミリくらいのフィルムがカートリッジも無くそのまま装填されているそうです。

ところで、110フィルムってもともとカートリッジ式でフィルム装てんミスなどの発生が少ないわけだから、フィルムをカメラと一体にする必要はないんじゃないの?とか、余計なことを考え出してしまいました。

が、、、富士フイルムの写ルンですも、初代は中に110フィルムが入っていました。写ルンですでは110フィルムでも違和感がなかったのは、富士がフィルム製造メーカーだからなのかもしれません。

そもそも、写ルンですも含めて使い捨てカメラと呼ばれるものは、フィルム装てんミスなどを防ぐことが主の目的ではないんでした。カメラを忘れた場合でも出先で入手してすぐ使えるとか、高価なカメラで写真を撮るのとは違って、気軽過ぎるくらいにカメラを使う~なんてことが主の目的なんですものね。

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さて、このLOVE(正確には「LOVE pocket camera」)、カメラ本体に貼られた案内に「お客様へ、撮り終わりましたらDPE店へカメラごとお出しください」と、「DPE店へ、カートリッジフィルム同様に取り扱ってください。現像C-41又はCN-16」って記されています。そして、カメラの外装を破壊でもしない限り、中のフィルムを取り出せるような構造にはなっていません。

 

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2018年7月21日 (土)

遺品整理において

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20日付け日本経済新聞にこんな記事がありました。

国民生活センターによると、遺品整理業に関する苦情が増えているのだそうです。

想像ですが、「請求額が増えた~」という記述もあるので、何から何までなんでも持って行く整理業者などにトラブルが多いのではないかと思います。

私どもの店もカメラ買取りにおいて、ご遺品の整理を依頼されることが多々ありますので以前からご案内しているのは「出来るならば、ご遺品それぞれの分野の専門業者に依頼するのが得策です」ということ。

各専門業者は知識もあれば流通ルートもシッカリしているので、先日少し話題にしました「絶対的価値」での査定を心掛けているはずなのです。そして、専門業者の多くは処分料を取ってまでの仕事はあまりしないと思うのです(もちろん例外もあります)。

ただ、ご遺品に日常品や嗜好品など分野が多いと、依頼するご遺族のお手間が大変になるのも理解できます。で、いろんな分野のものをまとめて整理してくれる業者に一任することになるのだと思います。このあたりは非常に難しい問題ですね。

最後に宣伝をしておきますと、アローカメラは東京四谷で50余年間カメラ・写真業を商ってきた、この道の専門業者です。ご遺品のカメラなどありましたら、お気軽にご相談ください。

また、カメラ好きな方へ~これはあまり言いたくない言葉なのですが「ご自分に万が一、何か起こった時のために」、アローカメラでは『カメラ提供意思表示カード』なるものも用意しておりますので、ご賛同いただけましたら、ご利用くださいませ。

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2018年7月20日 (金)

猛暑日の太陽野郎

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先日の猛暑日に来店されたお客さんが持参されていた「キヤノンオートボーイSE」は、ボディ前面カバーにあるソーラーパネルで発電した電力で、カメラで使用する全電力をまかなおうとするカメラです。

緊急時用の電池を入れる仕組みも無ければ、外部から電力を入力する仕組みも無い、ある意味で潔いカメラです。

が、ソーラー発電の仕組みも充電池も低性能な時代のものであるし、製造後20年も経過して性能劣化も激しく、今となってはほぼ使い物にならない…というのが専らの噂です。

このお客さんも1年ほど前に入手してから、ちょいちょいと日光の当たる場所に置いたりしていたそうですが、充電量を上げることは至難の業だったそうです。フル充電4目盛り中の1目盛り充電されたからと、空シャッターなど切るとすぐに充電が切れてしまったり、背蓋のデート機能の液晶表示も怪しく推移していたそうです。

1年近く、そんなリハビリをした結果。徐々に充電量も増えるようになって、先日やっと3目盛りまで充電されたのでフィルムを入れて持ち出したところ、36枚撮りの18枚を撮り終えたあたりで力尽きて、充電量ゼロになってしまったとのこと。

本来、4目盛りまでフル充電すると、36枚撮りで5本くらいは撮れるのだそうです...。

お客さん曰く、また充電をしないといけないけど、充電効率の良い(照度の高い)太陽光だとカメラも熱せられるので、装填中のフィルムにも良くないよなぁ。。。と思案されていました。

ちなみに、このカメラを「太陽野郎」と呼ぶのは田中長徳先生のブログに由来します。

 

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2018年7月19日 (木)

「10」が見えますか!?

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常連さんが微笑みながら「このカメラにはこのレンズでしょう!」と得意気に見せてくださったのが、このカメラとレンズの組み合わせ。

何を言わんとしているのか分かりますか???

まず分からないと思います…(笑)。私は理由を聞いて、呆気に取られたくらいですから。

このカメラはニコンFM10です。ヒントは「10」。

画像のようにカメラ・レンズを正面から見ると、カメラのグリップ部にニコンの定番でもある赤い線が縦に入っています。そして、レンズの前玉のまわりを赤い線が丸く縁取っています。

この赤線、縦線と円で「10」に見えますよね!

常連さんが言わんとしていたのは、カメラがFM10なんだから、このレンズを合わせれば前から見ても「10」をアピール出来るっ!って、お遊び感覚満点の洒落だったのです。

さて、このレンズ。Vimica MC50mm/F1.7。見かけないレンズですが、日本製のようです。

 

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2018年7月18日 (水)

三原橋を見下ろす

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋ともに定休日となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」、銀座三原橋。

銀座三越新館から見下ろしたところです。画面ほぼ中央左の工事している部分に四角く穴が開いてるところがあります。まさにそこに立ち退きになるまでの銀座三共カメラさん三原橋店があったところかと…。

でも、もう5年近く前のことになるのかな。

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2018年7月17日 (火)

絶対的価値と相対的価値

昨日の日々買取名人学で「絶対的価値」について名人が語っていました。

買取り価格は絶対的価値を追求するって言っているのですが、最初は何を言っているのかイマイチ理解出来ませんでした。

で、絶対的価値を調べたら、相対的価値という言葉も一緒に出て来ました。この二つの意味を考えていたら理解が出来てきました。

買取り依頼のあった品物に対し、業者として可能な限りのいい買取り値を付けることを追求したい~ということなんだと思います。

他より高く買う努力をすることは勿論のこと。買取名人が昔から言ってる、自分の買取り価格を電卓に打ち込んでおいて、お客さんの希望額がそれより低くても、電卓の価格で買う~という相手の足元をみない買取りのことなんだろうな。また、そういう時に満足感を得られるともよく言ってる。

相対的価値でいうと、中古市場的にいい品物を持っているのに、お客さん的には十分使ったし捨てるつもりだったから買取り値に全然期待していない場合もあるわけです。その逆に、中古市場的に市場性の無いものなのに、お客さん的にはご遺品だったり購入時の価格ばかりが先に立って、相場以上の高値を望んでいる場合もあるわけです。そのどちらでもなく、プロとして絶対的価値を見極め=いい買取り価格を追求するってことなんでしょう、多分。

 

ところで、カメラ遊びについて考えてみると、特に我楽多屋で見つけていただくような品物の場合は、皆さんの楽しみの基軸は相対的価値で考えた方が俄然楽しくなると思います。

決して、高性能な新品を買って楽しむことを否定するわけでは一切ありませんが、適当で手頃な価格(そう判断いただけたから買っていただけるわけで)で入手したものを、ご自分の発想や好みで使いわけたり、所有する満足感を得るような、誰に教えられたわけでもない楽しみ!って感じです。

そういう楽しみ方を出来ることがとても素敵だと思います。

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最後に、絶対的価値と相対的価値を説明したものに、ネット上でこんな一文を見つけましたので、コピペしておきます。

「100万ドルの絶対的価値は日本円に換算して1億数千万円ですね。ビル・ゲイツ氏が100万ドルを寄付するときの、ビル・ゲイツ側からみた価値は、私たちの100円くらいの価値かもしれません。

これが相対的価値の違いです。

100円均一で買った折り紙は、100円の価値しかありませんが、幼い娘が折ってくれた折り鶴は、私にとって、100円ではありません。しかし、路上に落ちていればゴミです。

こういうのでも絶対的な価値と相対的価値の違いがわかりますよね。」

 

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2018年7月16日 (月)

展示小道具として

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もう何年も前から、モデルルームなどの展示小道具としてカメラやレンズなどを買って行かれるお客さんがチラホラといらっしゃいます。中には、その筋に詳しくない私でも社名を知っているような会社さんが2社程あります。

その片方の会社さんの場合は社内で話が広まっているようで、別の部署なのか...数名の担当者さんがご来店くださいます。

先日、2年ぶりくらい~という担当の方がご来店され、探し物は「40歳前後の男性で最近フィルムカメラを趣味で始めたような設定で、カメラ2台くらいとその他何か~が欲しいのですが」とイメージを伝えてくださいました。

なので、標準レンズ付きの一眼レフとそれの交換レンズ2本、コンパクト系カメラをもう1台くらいでどうでしょうか?ジャンク品や不動品で見繕えば4~5千円くらいになると思いますけど、ご予算は?」と聞くと、ちょうどそのくらいの予算を考えていましたということなので、店内探し始めました。

そう、いつものことなのですが「動いているモノを展示という目的で買って行くのは申し訳ないので、動かないモノで良い」というスタンスでいらっしゃいます。

今回、特にブランドにはこだわりはないというので、一眼レフはレンズを安く抑えられるキヤノンにしました。不動のボディ、カビ大やクモリ大などのレンズ、適当なコンパクトカメラ系を見つけ出したら、2400円にしかなりませんでした...。

当然、お客さんには喜んでいただけました。2千円近く儲け損ないましたがぁ(笑)。

 

*上の画像はイメージで、お買上げいただいた品物とは別物です。

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2018年7月15日 (日)

さて動くかどうか?

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物々交換を終えたお客さんに、「今日このカメラを勢いで買ってしまったのだけど、いくらくらいになりますか?」と聞かれました。

未使用のような状態でケースに入って元箱まで付いている「ヤシカエレクトロ35」でした。

残念ながら~、この手のカメラはコレクション対象にはなり難いので、元箱付きだからといって特に余計に見積もることも出来ないし、そうでなくても、動作品だからといって大きく見積もれるものでもないこと。今、動作していても直に不動になってしまう可能性も高いため、業者の見積もりとしては動いていても動かなくても、そんなに差が出ない厳しい部類のカメラです~。というような説明をしました。

で、〇円くらいですかねぇ~と伝えました。

お客さんご自身も、動作未確認のジャンク品を覚悟でお求めになられたようでしたが、このカメラに使う電池が今は手に入らないので、アダプターを入手するか自分で何らかの細工をしないといけません。そこまでして動いたとして使うのかどうか…を落ち着いてから考え始められたので、「いくらになるか?」のご質問だったのでしょう。

結局、〇円で引き取らせていただくことになりました。

お聞きすると、どういったお店で買われたのかはお聞きしませんでしたが、まさに同じ〇円で買ったのだそうです。損はされていないので、こちらも安心しました。

さて、これから動作確認などしたいと思います。

 

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2018年7月14日 (土)

穴開けキャップ

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まず、最初にお断りしておきます。画像の「Leica」と記されたキャップがホンモノなのか、どこかが勝手に作ったニセモノなのか、その真偽の程は正直分かりません。ホンモノそっくりなニセモノがたくさん出回ってますので…。

さて、この「Leica」キャップ。樹脂製とはいえ、かなり使い込まれた形跡があるうえに、小さな穴が開けられています。

多分、この穴に糸を通してストラップかアイレットあたりと結び付けて使われていたであろうことが推測されます。そうすることによって、キャップを紛失することを防げるからです。

そんなことを推測しながら、以前のオーナーがどんな使い手だったのか?と思いを馳せるのも楽しいものです。

でも実を言うと、私などはまだまだ未熟者なのでつい最近まで、紐つきキャップがブラブラする様が邪魔だとか格好悪いと思っていました。長徳先生が最近のブログで紐つきキャップのことを書かれていたのが潜在意識にあったので、今回のように穴が開いたキャップを見て、思いを馳せるようなことが出来たのだと思います。(4年ほど前にはこんなブログ記事もありました→http://chotoku.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-be2d.html

ところで、ライカなどのレンジファインダー機の場合は一眼レフと違って、キャップを付けたままで気付かずにシャッターを切ってしまう~なんてことも有り得るので、気を付けないといけませんけどね。

 

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2018年7月13日 (金)

100円10分足らずで

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100円ショップで見つけた、カーボン調のインテリアシート。カメラ関係で何かのドレスアップに使えそうな気がして、購入しました。

まず、小スペースで手っ取り早く出来るものを何か?と思って、目を付けたのがM型ライカ用のグリップ。

このグリップ、メタル系の地が剥き出しの仕上げです。スベスベと指触りも良くて、それはそれで十分なのですが何かアクセントが欲しくなって、以前は迷彩柄のシートを貼ったことがありますが結果はイマイチでした。目立ち過ぎちゃう感じで。

で、今回のカーボン調は全くその逆で地味に仕上がるような気がしてやってみました。

紙で簡単に型を取ってシートを切り抜いて貼るのですが、グリップに微妙なアールが付いていたり、
斜めにカットされていたりする部分があるので、上手い具合に貼れるのかどうか...心配になりながら貼ってみました。

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結果どうでしょう?イイ感じだと思いませんか?100円で10分足らずで可能なドレスアップです(^-^)

グリップの地色が黒なので、黒系のカーボン調シートとの貼り合わせ部分が少しくらい雑でも見た目を誤魔化せるんでしょうね。

 

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