意地悪で教えないわけじゃない
最近、古いカメラを扱うカメラ店が新しく幾つか出来たりしています。その多くが、若い人にも入りやすい雰囲気だったりするようです。
20年くらい前にあった中古カメラブーム世代の人々の中には、買うモノ買ってしまってもう買うモノが無い~とか、もう飽きてしまった~なんていう人もいらっしゃるでしょうから、マニアの世代交代というか若年層への移行があって当然。よって、新しいスタイルのお店も出てくるのでしょう。
フィルムカメラで写真を撮ったことが無いデジタルカメラ世代の人の中から、フィルムカメラに関心を持ち始めている人たちが出現しているのも実感しています。
そういう層の人たちに向けて、事前に整備点検したカメラを使い方や撮り方から教えて、現像やプリントまでも指南していくお店が出て来るのは、今の時代それが正常なことなのかもしれませんね。
それに対して、我楽多屋は今も旧態依然。敷居が高く感じられているのだろうなぁ~という自覚も持っています。
ただこれは、扱うモノが店名通りにジャンク品がメインであったり、動いていても現状品だったり、また様々なアクセサリーを自分なりに選んで楽しむ~というのを店のカラーにしているから、余計に時代に取り残された感があるのだろう...とも思っています。
つい先日、フィルムカメラに興味を持ち始めたばかりの若人が来店されました。フィルム感度や、露出を自分で設定するマニュアルカメラについての知識が乏しかったり、二眼レフを初めて触ったとか、モノクロフィルムの存在さえ知らない初級者さんでした。
いろいろな質問をされたので、いろいろと答えさせてもらいました。
フィルムカメラ、マニュアルカメラの根本のようなことは分かる範囲で答えることが出来ますが、「メーカーやレンズなど何を買ったらいいのか?」「どれがキレイに撮れるのか?」などという次元の質問には答えることが難しい~と。いや、それは各自が判断して見つけることが楽しい、大事なんじゃないですか!?と答えしました。
お店もいろいろあるように、お客さん(カメラを使う側・楽しむ側)にだっていろいろいらっしゃいます。
志向的な指南も受けながらカメラを買う使うのであれば、それなりの予算も必要になるし、そういう向きのお店があるので具体的に店名を挙げて説明もします。
逆に言えば、我楽多屋の場合は事前整備して保証を付けて売るようなスタイルではないので、カメラやレンズがそれぞれどういう現状なのかを判断・推測して使える人でないといけなくなってしまいます。こういうとそれなりの経験者やベテランさんにしか買えないと思われるかもしれませんが、全然使えないものを使えるものとして売ったりはしませんし、そういうものだからこその値付けをしているので、そこも含めて楽しむ~大らかさみたいなものは前提になるかもしれませんね。
先程の若人は「少し勉強して、また顔出してもいいですか?」と言って帰られました。もちろんOKです👍。
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