マイクロニッコールのレアもの
このレンズ、ニッコールに間違いないのですが、、、なにか違和感を感じました。
ニコンFが出た当初のオートニッコール風なんですけど、マウント部や絞りリング部を見ればお察しつく方も多いと思いますが、自動絞りじゃないんです。だから、オートニッコールでない。
1961年8月に登場した「マイクロニッコール5.5cm/F3.5」。
ヘリコイドを動かしてみるとグングン回って、どんどん伸びていきます。ダブルヘリコイドっていうらしいです。それによって、レンズ単体で等倍のマクロ撮影が可能。
このレンズ、Fが登場して間もなく、一眼レフこそ近接撮影向きのカメラなんだから~ということで、レンジファインダー機のニコンSシリーズ用に用意されていた「マイクロニッコールC5cm/F3.5」をベースにして造られたものらしいです。
でも、1年半後には、レンズ単体での倍率は1/2になってしまうけども、自動絞りになった「マイクロニッコールオート55mm/F3.5」が出てしまうので、わずか2,000本程度しか製造されなかったレアものなんです。
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