ディスクフィルム
33年前にコダックが作った新フィルムシステムです。
そう、「ディスク」とかいうと、その見た目も含めてフロッピーディスクなんかを想像しますが、中にはフィルムが入っています。
この四角い入れ物の中に、15枚の小さなフィルムが円を描くように並べられていて、そのフィルムを1コマ1コマ回転させながら撮影していくのです。
コマサイズは、8.2mm×10.6mm。かなり小さいです。
今回、ビックリしたのはこのディスクフィルム。当時、パッケージの中には封印されたディスクと一緒に厚紙の小さな封筒的なものが同封されていて、現像出しする時は、この封筒的なものに入れて出してください~と案内書きされていたこと。
当時、ディスクフィルムを使用していた人には記憶として残っていたとしても、この入れ物が現存していることは非常に稀だろうな~ってことです。
さて、このディスクフィルムシステム。あまりにも小さいフォーマットゆえ、プリント時の画質も悪かったこと最大の原因でしょうか。。。カメラ自体が発売から3年くらいで店頭から姿を消し、フィルム自体も生産はされていたものの、実質的には発売後10年間くらいで空前のともしびになり、2001年には現像も出来なくなりました。
【補足】コダック以外にフィルムはフジとコニカも製造していました。また、カメラの方はコダック以外にミノルタも製造していて、フジとコニカは輸出用のみ製造していたようです。
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