キヤノン三様
1955年以前のキヤノンレンジファインダー機は、ライカでいうバルナック型のような軍艦部のデザインをしたもの。そのどれもが、フィルム巻き戻しの形状はノブ式でした。
1956年にVT型が登場して、フィルム交換が底面取り外し式から裏蓋開閉式に変わると、軍艦部のデザインもバルナック型を卒業します。
しかし、フィルム巻き戻し部の形状については、以後10年弱の間に3種ほど型違いが存在しました。その3種がちょうど揃ったので画像のように並べてみました。
- 手前が、VT型などの埋め込み型ポップアップ回転ノブ式。
- 中央が、P型などの折り畳み上部回転クランク式。
- 奥が、7型などの上部回転クランク式。
上部回転クランク式は、明らかに後期モデルに採用されていますが、他の2種は前期のモデルに併用されていました。
併用の理由は、最初期のVT型はノブだけども、後から出て来た上位機種にはクランク式、普及機にはノブ式みたいな時期があったからみたいです。
*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)、買取名人について語るブログ「日々買取名人学」(https://camera-kaukau.lekumo.biz/dailymeijin/)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。