巻上げ心地
文字でも映像でもお伝えしづらい内容で申し訳ないのですが、ミノルタXEの巻上げレバーの感触には、発売当時から高評価が与えられています。
一言で表わせば「滑らか」。
フィルムカメラの多くが自動巻上げになる前の機械式フィルムカメラでは、巻上げという動作は、撮影をする上で重要な動作の一つ。
そして、その感触が撮影意欲に影響すると言っても過言ではないのです。
レバーの巻上げの感触が重いとか引っ掛かる…というのは、おおかた好ましくないでしょう。だからと言って、軽ければいいのか!?というと、スカスカでトルク感がないのも興ざめだったりします。
ある時、お客さんとミノルタXEの巻上げについて話をしたことがありました。その時まで、私自身はXEの巻上げの好感触を意識したことがなかったし、実機を巻き上げてみて「そうですか??軽すぎるような~」と感想を言うと、そのお客さん「フィルムを入れてみると、それが実にいい具合になるのだよ!」と。
新谷かおるさん作の漫画「シリーズ1/1000sec.」では、XEの巻上げの優秀性が話題にされているらしいです。
ただ、残念なのは既に30年以上前のカメラ、劣化等で引っ掛かり症状が出て来ている個体も多いのです。