藤田光学
現在、レンズメーカーというと、タムロン、トキナー、シグマあたりが有名です。
その走り~とも言えるメーカーが藤田光学。
こんな経緯があります。藤田光学は、1957年に「フジタ66」というカメラを販売します。しかし、自社製カメラはこのシリーズ限りでした。
その少し前の1952年に旭光学は「アサヒフレックス」という国産初の35㎜1眼レフを発売するのだけど、当初用意された交換レンズに広角は有りませんでした。
そこへ1958年藤田光学は、アサヒフレックス用の広角レンズを販売したのでした。それも、国内では開発が遅れていたレトロフォーカスというタイプをいち早く開発したのです。アサヒフレックス用のほか、M42、エキザクタなどのマウントを用意していました。
実際、そのほとんどは輸出がメインだったようで、FujitaやFujitar以外にも相当数のブランド名があったようだし、OEM供給も盛んだったので、さらに沢山の名称で同型のレンズが存在するらしい。
ここにあるのは、「WIRGAR 35㎜F2.5」という、M42マウント。鏡胴のゼブラ模様や、妙に銀々しい部分が魅力的で、実際にも見ため以上の重量感が良いです。
何のボディに付けようか迷った結果、製造元のフジタに似た名称のフジカST701にしてみました。シンプルボディに金属チックなレンズがイイ感じです。