我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2013年3月 2日 (土)

アイレス35V

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「アイレス(AIRES)」と言っても、若い人にはどこのカメラ?と思う人が多いハズ。

昭和30年前後にあった日本のカメラメーカーです。

60年前に僅か10年間、カメラを作っていただけなので現存数はかなり少ない部類。M型ライカに似た「アイレス35ⅢC」や、普及機の「アイレスバイカウント」などは、中古カメラ屋を回っていれば時々見掛けることは出来ると思います。

が、この「アイレス35V」は、アイレスの中でもかなりレアな部類。アイレスで唯一、レンズ交換可能な機種。

調べたところ、1958年当時、45㎜F1.5付で38,000円(上の画像は45㎜F1.9付)。交換レンズは、広角35㎜F3.2が13,000円、望遠100㎜F3.5が19,000円。

参考に前述の35ⅢCがF1.9付で21,500円(1958年)、バイカウントがF1.9付で14,600円(1960年)。

と、かなりイイお値段設定がされており、「国内では高級過ぎてあまり売れなかった~」という流れのようです。

また、朝日新聞社発行の「広告に見る国産カメラの歴史」によれば、「輸出優先でひそかに製造されていた…」なんて書かれていました。そりゃ、希少ですわなぁ~。

そして、この個体。巻上げレバーの軸の部分に「E P」と刻印されて、輸出用だったことが確認できます。

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