上から見ると、ほぼ菱形
このカメラ、そのスタイルが奇をてらい過ぎているというか…変わり種過ぎて、ちょっとくらい変な部分があっても、逆にあまり驚けない、もうそんなレベルです。
イギリス製の「PURMA SPECIAL」というカメラで、使用フィルムは127。カメラを上から見ると、菱形っぽいスタイルです。
まず、レンズキャップを外そうと引っ張ったら外れない。。。ねじ込み式になっているので回したら外れましたが、バネか何かの反発力で、キャップ外した途端にポンッとレンズが出て来ました。
逆に言うと収納する時は、レンズをキャップで押さえつけて、ネジって仕舞うのです。
シャッターチャージはレンズ上方にあるレバーを矢印の方向に回転させて行ない、シャッターレリーズはボディ上面に大きく窪んだ中にあるボタンを押します。フィルム巻き上げは至ってノーマルな感じで、ノブを回して行ないます。
冒頭に言ったように、このくらいの変わった操作では驚きません、私は。
ところがこのカメラ、シャッタースピードを変えられるのだけど、どこにもレバーやスイッチがないのです。
なんと、カメラを構える向きで速度が変わるっていうんですよ!
普通にカメラを横位置に構えると(撮影フォーマットはスクエア)、標準なシャッタースピード。
そして、ファンダー覗き窓の両サイドに「SLOW」「FAST」と記されていて、「SLOW」側が上にくるようにカメラを縦位置に構えると低速シャッターで、「FAST」側が上にくるようにカメラを縦位置に構えると高速シャッターなのです。
これにはビックリ!!
どうやら、重力を味方にしてシャッタースピードを変化させているのだそうです。