文字入りフィルター 戦前編
ガラス面に文字が記されているフィルター自体は、過去にも紹介したことがあります。→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2008/07/post-05b3.html
その過去に紹介したYASHICAやASAHIのようなタイプのフィルターは、技術的にどんな風な加工をして文字を記しているのか分かりませんが、勝手な推測すると、コーティングを微妙に変えているのかなぁ~?なんて感じです。
ところが今回、常連Hさんから教えてもらってビックリしたのは、「ライカのフィルターにも文字を記したものがある!」という事実。
その記し方が大胆、直接ガラス面にキズ付けて刻んでいる風なんです。そして、言われてもなかなか分からないくらいに小さな文字で。
ライカポケットブックによると、「戦前のライツフィルターでは、ライツの純正であることを示すためにガラス面の一部にELの文字が刻印されている」とあります。*「EL」とは、Ernst Leitz Wetzlarの「E」と「L」ですね。
それが、知らないうちに我楽多屋にあったので、二度ビックリ!これはエルマーなんかに被せて使う36㎜径のもの。
ご覧のように「E」と「L」の2文字がくっ付いた感じで刻まれています。実に小さいです。スケール付ルーペで覗いてみたら、1㎜×2㎜くらいでした。
こんなに小さかったら、描写に影響するはずはまず有り得ないのでご安心を。