GRの祖先です
その祖先がフィルムのGR1であり、さらにはこのR1までさかのぼれることは、GRユーザーであっても若い人の中に知らない人も多いようです。
このR1(画像はマイナーチェンジ後のR1S)のシンプルかつ、必要最小限まで切り詰められたコンパクトボディが誕生したのは、18年前の1994年のこと。そのデザインは現行のGRデジタルⅣにも引き継がれてます。
私がこのカメラで関心したのは、当時流行っていたパノラマ撮影機能にこだわりがある点。
ほとんどのカメラは、同じレンズ(焦点距離)で撮って上下をカットして見た目を横長にしただけのものでしたが、このR1は、パノラマに2つのモードがあり「WIDE P」に設定することで、レンズ後方にワイドコンバージョンレンズが加わり、画角自体をちゃんとワイドにしていたんです。このこだわりが素晴らしい。
レンズ部分にも書いてあるように、通常は焦点距離30㎜、パノラマにすると24mmも可能になっていたのです。
24mm時に周辺光量が落ちるから面白いという人もいて、パノラマ切り替え時にフィルム室に出てくるマスクを取り外して、フルサイズの広角24mmを撮影に出来るようにして遊ぶ人もいるそう。当然、この作業は勝手な改造作業なので自己責任でやってください。
*参考記事:https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2010/06/panorama.html