ライカフレックスのまつ毛
ライカの1眼レフは、私の知る限りでも~中古カメラブームと言われた20年くらい前から、レンジファインダーのバルナック型やM型に比べて、人気がイマイチでした。
それは残念ながら現在でも変わらないのですが、ライカ1眼レフ第1号機の「ライカフレックス」などは、モノとしては実に趣きのあるデザインをしています。
くだらないけども、今日メインに話したいのは露出計部分なので、まずはそれ以外。
レバーやクランクなど操作部分は至ってシンプルにガッチリと作られていて、さすがと思わせてくれます。ボディは決して小さくないこともあり、存在感もあり。
さて、露出計。他社ではTTL式が導入されていた時期なのに、これは外部測光方式を採用。受光部の位置がボディ中央レンズマウントの上にあります。
その受光部にヒサシ状の縁があって、それが不思議とかわいらしく見えてしまうのは私だけでしょうか?
店のカウンター横のガラスケース上にライカフレックスを置いているので、チラッと横目で見るたびに、受光部が眼球、ヒサシがまつ毛みたいに見えて仕方ないのです。
それから、これはマジな話。当初、ライカフレックス用に出たレンズには銀色の鏡胴のものがあったのだけど、その表面の反射が露出計の測光に影響があるとされて、黒鏡胴に変更されているらしいです。
そして、受光部の横にあるのは電池室の蓋なんですが、何でこんな所に~というくらい、さすがにちょっと美しくないような。。。思い切って、この蓋にライカの赤丸マークを付けちゃえば面白いかも~(笑)
ライカの資料で製造番号を調べたところ、ここにある個体の「1080333」は、かなり初期のモノであることが判明。ライカフレックスは、1964年に「1080001」から始まっているそうですから。
最後にオマケ付けます。セルフタイマーの音がちょっと変わっていたので。普通の「ジーーッ」って音と違って「ジリジリジリ」と8mmカメラが回っているみたいな音がしてました。