我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2012年6月 2日 (土)

キヤノンの「F」

N540
キヤノンMF一眼レフで機種名に「F」が使われているものには、F-1やFT、FX、EFなどがあるのですが、ボディに刻印されるその書体には微妙な違いがあって、3種類の「F」が認められます。

  • まず、FX、FP(ともに1964年)の「F」 →画像左上。
  • そして、FT(1966年)、FTb(1971年)の「F」 →画像左下。
  • 最後に、F-1(1971年)、EF(1973年)、NewF-1(1981年)の「F」 →画像右上下とも。

普通に考えて、カッコ内に表示した発売年からも分かるように、書体の差は年代差とみて良いと思います。

FTbとF-1が同年に発売されているのに書体が違う点は、FTbはFTのマイナーチェンジ版ということで、前の書体をそのまま使った~と説明がつきますし。

ただ、ちょっとカメラ趣味に足を突っ込んだ人なら、こんな発想をする人がいるかも。。。EFというモデルは、ハイアマチュアを対象に作られたと言われているし、プロのサブ機にも成り得る性能と言うので、上級機F-1と同じ書体の「F」を与えられた~!とかね。

実際、ペンタプリズム部分のデザインには、どことなくF-1に似通った雰囲気もあります。

そうそう、これは以前一度話題にしていますが、EFの巻き上げレバー・シャッターボタン・シャッタースピードダイアル部分のデザインは、EF発売の2年前に登場していたライカM5と酷似しているんです。こんなところにも、上級機たる存在感を合わせ持つEFなのです。

とまぁ、ややもすると「こじ付け」などと言われそうですが、そんな部分にもEFオーナーの所有欲を満足させる部分があったりするのかもしれません。