我楽多屋で買った    モノ・マガジン

Powered by Six Apart

« 「日本カメラ」の読み | メイン | 春はスプリングカメラで »

2012年4月21日 (土)

二眼レフ A to Z

N358
かつての日本製二眼レフカメラについていたブランドネームには、その頭文字がアルファベットのAからZまで、ほとんど全部あった!とかよく言われています。

確かに、昭和20年代後半、国内には「四畳半メーカー」と呼ばれる小さなカメラメーカーがたくさんあったのは事実です。

YashicaflexやMinoltafklex、Primoflexなどは有名ですが、本当にAからZまで全部あったのかというと…、「J」と「U」と「X」が頭文字の二眼レフは無い~という説もあるし、「ほとんど全部~」という緩い表現がされることからも、さすがにアルファベット26文字全部あったわけではないみたいです。

すみません、徹底的に調べる気力はありませんでした・・・。

ここにある二台の国産二眼レフ。たまたまなのだけど、アルファベット1番目「A」のAlpenflexと、26番目「Z」のZenobiaflex。どちらも、ちょっと詳しい人じゃないと知らなそうなブランド。

Alpenflexは、八陽光学という日本光学(現ニコン)の旧塩尻工場が分離独立して設立された経緯のあるメーカー製。Zenobiaflexは、第一光学製。どちらも現存していません。

ここで、もうひとつ興味深い事実があります。昭和20年代後半、四畳半メーカーに限らず、ほとんどのカメラメーカーが二眼レフも製造していたのですが、現存しているニコン、キヤノン、ペンタックスは、二眼レフを販売していないんですよ。

二眼レフを造ったばかりに・・・というわけじゃないのでしょうが、面白い現象といえます。