我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2011年4月

2011年4月30日 (土)

京セラのズレ!?

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ふつう、一眼レフボディにレンズを付けると、レンズの鏡胴に記された距離や絞りなどの指標は、真上を向いた状態で固定されるものです。それは、撮影者がボディを胸の前に構えた時に、上から見やすいように、ある意味で当然な位置関係。

先日、月刊カメラマンの取材で来られた藤井智弘氏と、ブログでも話題にした京セラ270AFのレア度などについてお話をさせていただいた時に、270AFに装着された標準ズームレンズの指標が頂点から右に45°くらい傾いた位置でボディにセットされているのに気付いて、「マウントがズレているのかも…これはジャンクかも」なんて、話をしていました。

でも、何か気になって仕方ない私は、いろいろと検索していくつかの画像をチェックした結果、京セラのこのタイプは、そのズレた位置でセットされるのが間違いでないという結論に達しました。

で、その理由も推測出来ました。このシリーズの初期型ボディがペンタ部分にガバッと被せるスピードライトを採用していて、そのスピードライトが案外と大きく前方に出っ張ってセットされるから、それを避けて、レンズの指標を右にズラしてるんだろう!と。

それから数日後、入って来ましたよ!シリーズ初期型の230AFが!それもちゃんとスピードライトがセットされた状態で、上の画像がそれです。

これだけ、ドーンと前に出っ張られると、指標を横にズラさないわけにいかないですよね!いやホント、改めて現物を見て、「こんな飛び出てんだ!」って、笑ってしまいました。

2011年4月29日 (金)

8枚玉

P603 
正直な話、理系でも!?技術系でも!?ない私は、レンズの光学系の話には疎いです。

でも、ライカのレンズ、ズミクロン35mm8枚玉が神格化!?されているということは知っています。描写の話は好みもあるので、これも難しい話ですが、一般的に8枚玉ズミクロンの描写は優秀であるとされているので、その後の7枚玉と区別されて、神格化されているのです。

そんな8枚玉神話が、日本にもあるのをご存知ですか?

アサヒペンタックスのスーパータクマー50mmF1.4の初期型が6群8枚というレンズ構成なんだそう。

このレンズも早々に6群7枚構成に変更されるので、数が少ないうえにレンズの枚数が多い(=描写も優れる)8枚玉が、一部のマニアの間で持てはやされる傾向にあるんです。

実は私も1年ほど前に「タクマーの8枚玉」の存在を知って、それ以後、気に掛けていたのですが、やはり、8枚玉は少ないですね。今回ようやく見つけました!

7枚玉と見分けるにあたって、鏡胴など外装に差は無いのです。重さが10数グラム重いようですが、これも2本持って比べたって分かるかどうかの差。

識別のポイントは、刻印の違い。書いてることは同じなのに、微妙に並び順が違って、書体も少ーし違う。それだけの差なんですね~。

8枚玉は画像の右側で、「Super-Takumar 1:1.4/50 Asahi Opt. Co. Lens made in Japan 製造番号」と表記されるのに対し、7枚玉には「Super-Takumar 1:1.4/50 製造番号 Asahi Opt. Co. Lens made in Japan」と表記されています。

2011年4月28日 (木)

キャップ内蔵レンズ

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世界広しといえども、レンズにキャップが内蔵されているのは珍しいかと思います。コンパクトカメラなどは別にして、一眼レフ用レンズとしては、他に存在するのかどうか?

ミノルタα用レンズに一時期、画像のようなレンズがあったのです。レンズの側面前部にあるレバーを操作することで、レンズ前にあるカバーを開閉出来るので、レンズキャップが要らないのです。

このタイプのレンズが継続的に造られなかったということは、何らかの理由があるのでしょう。構造上の問題、デザイン上の問題、トータル面での必要性などなど。しかし、キャップの紛失や利便性だけを考えた場合の必要性では、抜群のアイデアであったとも思うのですが~。

探してみたら、多分、この世に2種しかないと思われる2種ともが、ちょうど店にありました。35-80mmと80-200mm。

そして、もっと凄いこと?に気付きましたよ!(といっても、大したことじゃないけど)。この2本、前面のカバーが閉じた状態、開いた状態では、見た目がほぼ同じなのに、カバーの開き方が違うんです。35-80mmは中心線から上下に開いていくのに(画像下右側)、80-200mmは斜めに開いていくんです(画像下左側)。文字と画像では分かりずらいでしょうけど~。

でも、、、もう1本あった35-80mmは斜めに開いたので、どうやら、カバーの開き方の違いは、標準ズームと望遠ズームで違うのではなくて、多分、前期型と後期型で意匠を変えたのかと推測します。

また、派生内容ですが、こんな記事を見つけました。→http://dc.watch.impress.co.jp/cda/labo/2009/01/26/10058.html

2011年4月27日 (水)

写真の殿堂

P602 
もうずいぶんと前になりますが、街歩きをしながら看板建築を撮影しているお客さんのことをご紹介したことがありました。

それ以降も新しく撮り貯めた作品を何回か見せていただいておりました。そして、2ヶ月ちょっと前のことでしょうか、新たな約20~30カットを預からせてもらいました。そう、その日は2月のがらくた市の日だったので、ゆっくり見せていただく時間が無かったので、お預かりしたのでした。

それから約2ヶ月が過ぎ、この前、アサヒカメラ公式ウェブサイト「アサヒカメラ.net」を何気に開いたら、トップページにどこかで見たことのある画像が、、、

アサヒカメラ.net公式コンテスト「写真の殿堂」、3月分の殿堂入り作品として、そのお客さんからお預かりした中にある作品が選ばれていたのです!

数日後にそのお客さんが来店されたのでお話を聞くと、ご本人もこういう経験は初めてでビックリされたとのこと。

で、嬉しかったのは、「こちらのブログに載せてもらってから、撮る気合いが入ってきたのも事実ですよ」と言っていただけたこと。

私は写真を評する術などないし、そういう立場でもないので、ただ単純に個人的に関心を持ったから紹介させていただいたまでなんですが、それが、知らぬうちに意外な作用を発していたとは…。私も嬉しい限りでした。

2011年4月26日 (火)

使う結び目ストラップ

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以前、見た目によらず強靭な金具を装備したドイツ製のストラップを紹介したことがありました。不思議な結び目が珍しい~と言った方が話が通じるかもしれません。

さて、このストラップ使いたいけど、ボディ側の吊り金具(アイレット)が摩耗するんじゃ、勿体なくて使えない~という人もいらっしゃるかもしれません。

そんな人にちょっとした工夫で摩耗が抑えられる方法を入手しました。

実は、このストラップの金属部分、角が立ったままなので、ボディ側の吊り金具をより一層ガリガリと食っていってしまうようなのです。だから、ヤスリで角を丸くしてあげれば、いい塩梅になるそうです。

試しにヤスリでちょっと削ってみました。もとが硬い材質のようなので、簡単に角をキレイに丸めるってわけにもいきませんが、角を取るくらいはすぐに可能(上の画像は削る前のもの)。

これで、安心して使えるようになりそうです。

ちなみに下の画像は参考画像。本文の結び目ストラップの金具とは材質が違いますが、こんな感じで角を取るといい!ってことです。左が加工前、右が加工後。

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2011年4月25日 (月)

フィルムカウンター

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重箱の隅を突くような~内容ですが、、、

ここにあるのは、1958年登場の「リコー300」。このカメラのどこに突っ込みを入れたいのか?というと、フィルムカウンターです。

最近のカメラのフィルムカウンターはデジタル表示なうえに、カメラまかせ。その前の時代のものでも、裏ブタを開ければ勝手に回転式のカウンターが「0」に戻り、そこから巻上げれば1枚ずつ加算カウントされていくものが大多数です。

でも、より昔のカメラでは最初に自分でカウンターを操作して「1(枚目)」に合わせたり、減算式カウント式の場合は、装填したフィルムの撮影枚数にカウンターを合わせたりする必要がありました。

なので、フィルム装填時にしっかりセットしておかないと、何枚撮ったのか、残り何枚撮れるのか分からなくなってしまうので、ある意味で重要な部分であります。

そこで、この「リコー300」のフィルムカウンター。このカウンターはシャッターを巻上げることに1枚ずつ減算されていくタイプ。

ボディを構えた状態の上面から見て、20枚撮りをセットした時に合わせる「20」の目盛は文字がこちら向きなのに、36枚撮りをセットした時に合わせる「36」の文字は、何故か向こう側を向いているのです。。。何で?

いろいろ考えてみましたが、よく分かりません。

2011年4月24日 (日)

昨日のがらくた市

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昨日の悪天候がウソのように、今日は快晴です。その青空を記録しようと思って、店のそばで空を見上げて、なにやら、街灯だ交通標識やら、信号やら、街路樹やら、後方にマンションがそびえ立つうるさい一角に気付いて一枚に収めてみました。。。

しかし、昨日ほどめまぐるしい空模様も珍しかったのはないでしょうか、雨が強く降っては止み、晴れ間が出てみたり、晴れてるのに雨が落ちてきたり、それが日中ずーっとでしたから。

そんな悪天候にも関わらず、熱心な皆さんにお集まりいただき、誠にありがとうございました。

今回は特別な目玉~!という品物は少なかったかもしれませんが、前日に並べたばかりのトプコン35をお買い上げいただいた方が、フード棚の中から、以前から潜んでいたトプコンの角型(というよりは楕円型)フードを発掘されて来て、合わせてみるとサイズがピタリ!なんて、見事な巡り合わせもあったりでした。

長徳先生はフィルム(35mm)が5本入るフィルムケースを2個お買い上げいただき、それにトークショーの内容も連鎖して、今あえて楽しむフィルム~的な内容で楽しく盛り上がりました。

また、今回のトークショーには、今までで初めてだと思うのですが、外国の方も参加!!我楽多屋には何度かご来店されているミネアポリス出身の留学生さんで、とても日本語が堪能なため、長徳先生のマシンガントークにも付いて来られたようです。

来月5月のがらくた市は28日土曜日、長徳先生のトークショーは来月も開催予定です!

2011年4月23日 (土)

こんな引き取り依頼

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時々ご来店いただくお客さんが、「今日はガラクタを持って来たんだけど、引き取ってもらえますか?」と、店に入って来られました。

お客さんについて店の前に停められたクルマまで行くと、大きな段ボールと雑誌が20~30冊ほど、クルマのトランクにありました。

お客さんは「部屋の整理をしていたら出て来たものなので、誰か使ってもらえる人がいれば、引き取ってもらえるだけでいいんで~」と言われましたが、「そうはいってもタダでいただく訳にもいかないし、品数ありそうなので、次回ご来店の時に物々交換とかでどうでしょう?」と私は提案しました。

すると、「実は東京を引き払って、被災地の支援のためにしばらく向こうへ行くことにしたんです。なので、もし可能なら、値が付いたら、その分を義援金にしてもらえませんか?」と。

お名前は存じ上げませんが、時々ご来店いただいては、いろいろなモノをお買い上げいただいていたお客さん。何度かお話をさせていただいた時には、物静かな感じにカメラのことをお話しされていた記憶があります。

その方のそういうお申し出です。お気持ちを確かに受け取らせていただきました。

早速整理をして、我楽多屋に並べております。そして、物々交換をさせていただいたことを想定した金額を募金箱に納めました。

2011年4月22日 (金)

横風注意!!

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ここ数日で気になって仕方ないことが一点あります。上の宣伝カーの看板がどうも危なっかしくて、、、

看板に書かれている「新宿区議会議員選挙」が問題なのではなくて、このクルマの看板が妙に薄くて高いために、強い横風を受けたら倒れてしまうんじゃないか…と余計な心配をしてならないのです。

宣伝カーといえば、大きなトレーラータイプのものや、ラッピングバスなど様々なタイプが存在します。かつて、うちの店にもダイハツミゼットⅡをベースにした、サイズ的にはかなりかわいい宣伝カーがありました。

で、画像の宣伝カー。最大積載量1000キロあるかないか程のトラックの荷台に載せるには、看板が薄くて高すぎるような気がしてならないのだけど。どうなんでしょ?

うちの宣伝カーの看板は高さがそれほどでもなかったけど、横風を受けた時のことを考えて、底面を広くして台形にしました。ところがこの宣伝カーの場合、垂直にそびえ立っていますからね~。

よからぬ事故が起きなければいいのだけど。。。

 

今月のがらくた市は

今月のがらくた市は、明日23日土曜日です。今月は土曜日が第5週までありますが、「がらくた市」は、あくまでも第4土曜日開催です。

長徳先生は一昨日の午前中に、「土曜日まで我慢できなくて・・・」と店内を物色にご来店されました(笑)が、トークショーはいつも通り午後2時半過ぎから1階我楽多屋店内で行ないます。そのため午後4時までは、店内でのお買い物がしにくくなりますのでご了承ください。

皆様のご来店をお待ちしております。