我楽多屋で買った    モノ・マガジン

Powered by Six Apart

« 謎のZunow | メイン | 呼ばれたバルナック »

2010年9月18日 (土)

大事な大事な心臓部

P10200

リコー35FLEX、の裏ぶたを開けた時に目に飛び込んできたのが、「此の部分は心臓部です 触らぬ様御注意下さい」のシール。

一般的に考えれば、この部分に指を突っ込んだりする人はあんまりいないと思いますが、改めて書かれると身の引き締まる思いで、、、フィルム装填などに変な気を遣ってしまいそうです。

また、「心臓部」という表現も直接的で、より緊張感が高まります。

35flex

リコーさんのウェブにあった「35FLEX」の紹介文が印象的でした。

 

「一眼レフがフィルムカメラの中での需要を増やすきざしがあらわれてきた。リコーではフォーカルプレンシャッターの技術を戦争による軍需工場化によって失ってしまっていたため、レンズシャッター方式による一眼レフを手がけることになった。レンズシャッターによる一眼レフはメカニズムが非常に複雑になる。このカメラでは専用のシャッターをセイコーシャに依頼して開発してもらった。サイズを000#をベースにした小型の簡易型であった。それでも複雑なメカニズムのため設計に長時間を要した。半年おくれて同じシャッターがコーワ光機に供給されたが、発売はコーワのほうが早かった。」

 

この紹介文を読んだあとに、フィルム室のシールを見たら、「戦争で工場を失ったために、複雑なレンズシャッター一眼を手がけることになり、専用シャッターを依頼して造ってもらったのに、コーワに先を越され、、、こんな大変な思いをして出来た心臓部を触ってくれるな!」と、勝手な拡大解釈をするようになってしまいました。