戦場が呼んだ・・・
「戦場、戦場」といい加減シツコイ!と言われそうですが、以前、紹介した「戦場に行ったかもしれないカメラ」が呼んだカメラ達なのです。
上の画像の品物をアローカメラの買取りにご依頼いただいた方のお父様も、あの時と同じように、朝日新聞の記者さんだったそうです。
カメラの整理を任された息子さんがうちの店のウェブに辿り着き、それがちょうど「戦場に行ったかもしれない…」をアップした直後だったようで、何かの縁を感じられたのでしょうか~、お問い合わせいただきました。1~2度、メールのやり取りをさせていただいた後に、昨日、品物が送らて来ました。
かなり活躍された跡があります。また、しばらく放置されていたそうなので、残念ながらボディもレンズも状態はよろしくありませんでした。。。が、画像には2台のニコンFが写っています。しかし、もう一台ニコンFがあるそうです。でも、全部売りに出すのはお父様が悲しそうな様子だったので、一台は思い出に置いておくとのこと。
そう、金属製のフィルムカメラには、当時の思い出がしみつくような感覚があると思いませんか?最近の使い捨て文化では忘れられた大切な何かが、そこにはあるような気もします。
最後に、モノねたも。下の画像内、右側のニコン金属フードの微妙な色が分かりますでしょうか?(ちなみに、左側は普通のニコン金属フード)。このちょっと不思議な色をしたニコンの金属フードは、今回が初めてではありません。時々見かけます。
緑っぽいような青っぽいような黒なのです。きっと最初は普通の黒だったのだと思います。推測するに、全部のフードがこういう変色をするのではないと思います。あるロッドだけ、何かの理由で塗料の状態が違ってしまい、それらのフードだけが保存状態や環境によって、この不思議な色に変色するのではないかと思われます。
今まで見てきた数からして、この変色は戦場に行かなくても起こるようですが(笑)。