白レンズ
どうです!お年玉で買っちゃいました!キヤノンの白レンズを!EF600ミリF4L IS。軽自動車が買えるくらいのお値段ですから~、当然ながらウソのお話です。
実はこの画像も、最近ネタに続いているミニチュアフィギュアです。ボディはEOS-1Ds MarkⅡ。
で、話題は「白」レンズ。
各種競技場でスポーツ系プロカメラマンの機材はもちろんのこと、アマチュアカメラマンが集まる撮影ポイントでも、一際目をひいたりするのが、この白鏡胴のレンズです。高級望遠レンズに多く採用される、この「白」の理由が何だかご存知ですか?
望遠レンズは全長が大きくなる宿命にあります。さらに、F値が明るい高級望遠レンズは、口径も大きくなります。こうして、必然的に表面積が大きくなってしまう高級望遠レンズ、炎天下などではもろにその影響を受けやすくなり、レンズ内部の空気が膨張したり様々な悪影響を生じる可能性が出てきてしまうのです。そこで、鏡胴を白く塗り、光線を反射させて熱を吸収しないようにしているのです。
プロカメラマンの中でも、特にスポーツ系カメラマンはAF機能が高性能なキヤノンのシェアが高いと言われます。そのキヤノンの高級望遠系はほとんどが「白」レンズ、名称的には「Lレンズ」。なので、白レンズというと、キヤノンのLレンズという印象が強いのですが、ミノルタやペンタックスの高級望遠にも同様な「白」があります。
ただ、ニコンには「白」が無いのです(その昔、とてつもなく大きなレフレックス2000㎜レンズが唯一白鏡胴でしたが・・・)。ここら辺に、ニコンの頑固さやこだわりが垣間見えるような気もします。他にも、レンズのボディへの取り付けが逆回転だったり、絞りリングの回転が逆だったり、、、どうしても、独自の道というか、他に追従しないというか、そういう部分がニコンにはあるような気がします。
ただ、苦肉の策なのか、ここ数年の高級望遠の2機種に限り「黒」鏡胴のほかに、「灰色(商品名はライトグレー)」鏡胴のものも選べるようになっています。