我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2009年7月17日 (金)

赤城先生VS買取名人

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早い梅雨明け直後の昼下がり、炎天下の中、赤城耕一先生が買い物に来られました。

私が雑談をさせていただいていると、2階買取りコーナーから買取名人が下りて来て「赤城先生いつもいろいろと楽しい記事を読ませてもらってます。助かってます」と挨拶。

再びいろいろと雑談させてただいている中で、こんな話題になりました。

買取名人が「コシナさんが面白いものを次々に出してくれることは嬉しいことです。ただ、ちょっと値段が安いような・・・。もう少し高めの価格設定でも、趣味性の高いものだから買う人は買うんじゃないかと・・・」と言うと。

赤城先生は「広くたくさんの人に買ってもらいたいのでは・・・?」と。

ここからは中古カメラ屋サイドの偏った見解と言われるかもしれませんが~聞いてください。新品が安いと中古市場が成り立たなくなる。対して、新品がそこそこいい値段だと、幾分安く買えるなら中古でも良いと判断する人が出てくるので、中古品の需要が発生。そうすると、新品で買ってあまり満足できなかった人たちが手放しやすい(売りに出しやすい)に環境になるわけです。

中古品で人気のある品物の多くは、その品物自体の商品性やブランド力が上がり、結果的には新品も売れるようになるのです(これはカメラだけに限ったことではないと思います)。そうなれば、新品・中古ともに市場が活性化し、買いやすい・売りやすい環境が生れてくるのです。

こんな流れを親子して恐縮ながら、赤城先生に話していると、「確かにそうですね!」とご納得いただけました。

しかしながら現状では、フィルムカメラはカメラ本体を含め、周辺のアクセサリーなどそのほとんどが新品で売られていません。過去の遺産を皆で大切に共有していかないといけないからこそ、価格の維持というか、適正価格というのが、重要になってくると思うのです。