看板建築
「看板建築」って、知っている人は知っているでしょうが、知らない人は知らないでしょうね、って当たり前か!
wikipedhiaによれば「関東大震災以後、商店などに用いられた建築様式。典型的なものは木造二階建ての店舗兼住宅で屋根裏部屋を造り、建物前面を平坦とし(軒を前面に出さない)モルタルや銅板で仕上げて装飾をつけるのが特徴。」とあります。
文章だけでは分かりづらいかもしれませんが、上の画像を見ていただければ、一目瞭然でしょう。
我楽多屋のお客さんで、休日には看板建築を求めてカメラと一緒に歩き回っている方がいらっしゃいます。数ヶ月前に少しそのお話を聞いていたので、「撮ってますか?」と尋ねたら、ずいぶんと深みにはまってしまったようで、いろいろな情報を得ては撮り歩かれているとのこと。
グーグルのストリートビューで下見することも出来るけど、ストリートビューでは見られない一本裏道にいい建物があったりして、実際は勘を頼りに歩いたりすることの方が多いそうです。
話が進むうちに、バッグからアルバムを一冊出して見せていただきました(それが下の画像です)。撮影中に知り合った人とのコミュニケーション手段として、時には撮影を怪しまれた時の説明手段として、カバンに一冊入れておくこともあるそうです。
被写体の看板建築自体が年代モノだから、減少傾向にあるのが残念で、昨年撮影した時には看板建築が5軒並んでいた一画を、数ヵ月後に行ったら、2軒無くなっていた・・・なんてことも多いそう。
だからこそ、デジタルカメラで記録としてドンドン撮るとともに、モノクロフィルムで味のある作品作りもしているそうです。
*上の画像が、本日の文中でも出てきた5軒並んだ看板建築です。このうち、左の2軒が無くなっていたそうです。この写真、私が面白いな!と思ったのは、後ろに建築中のビルが写っているところ。シートで被われたその姿が、まるで看板建築の拡大版みたいな感じがしませんか!?